2019
10.19

そう、時々わたくしは
鏡に映った自分の姿に
酔っていたのでございます。

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清純無垢なピンクローズ。
温室育ちの薔薇ですもの。

ところが
ハロウィーンのいたずら小鬼が
そんなわたくしを見てあざ笑い、
午前0時に、鏡の向こうへ連れ出してしまったのです。
こんな姿に変えられてしまいました!

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どなたか、わたくしを気の毒と思われるならば
昼の0時に、鏡のそちら側へ
連れ戻してくださいな。

そうしてくださるなら、
あなたの願いをひとつだけ、
叶えてさしあげましょう。
ハロウィーンの日までの限定ですけれど。

2019
10.16

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カサコソ鳴る落ち葉の窓辺で昼寝をする時も。
夜の冷たい手が頬をなでる夜明けにも。
ハロウィーンの猫たちが躍るブランケットがあればいい。

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黒猫たちが可愛くて、西川産業のバーゲン価格にほだされて。
紫のブランケットをまとえば、心ははやる。

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10月はハロウィーンの月、だからブランケット、
ハロってる夢を見せておくれ。

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いつまでも忘れないハロウィーンの
夢を、授けておくれ。この胸に。

2019
10.16

ロンドニャーって当たり前だけど
楽しんでますよね。
ハロのみならず、人生を、ですけど。
ハロならなおさら、楽しもうとしてる。

この10月にロンドンで開催されるイベント、
Pirates of the River Thames | Halloween Boat Party
のチケットを予約してみたくなりました。

designmynight;ナイトタイムエコノミーの予約サイトです。
https://www.designmynight.com/london/bars/city-of-london/the-dutch-master-boat/pirates-of-the-river-thames-halloween-boat-party

まだ間に合いますよ。
どうです、ハロウィーナーの皆さん。

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日本の魔女はこれにヒントを得て
架空のイベントをひねってみました。

「山賊の館へようこそ。ハロウィーンパーティー」
内容/山賊と一緒にジビエ料理で仮装パーティー。(飲みホ付き)

もちろん山賊の仮装のみOK。
山賊を見たことない人は、とりあえず自分のイメージでなりきって。
会場にいるのは全員山賊となります。誰が誰かわからないので質問はしないように。
念のため、海賊になったら入場できませんよ。
あ、黒猫多数参加します。カラスも少し。コウモリは来ません。

見どころ/山賊が刀を研ぐところ。山の神と戦う剣の舞もあります。山賊が勝ちます。
会場/イノシカ団地の一番奥にある花札館。メイン会場は地下です。
料金/8686円を現金で持参のこと。お釣りのいらないように。
時間/10月31日の逢魔が時から3.1時間まで室内。その後は
腹ごなしに団地内でパレードを行います。
最後は月に向かって吠えます。山賊ですが、オオカミのように。
団地の住人がゾンビになって合流しますので、肝を冷やさないで。

※ジビエ料理が食べられない人は、そっくりな代替料理を用意します。要予約。

2019
10.13

魔除けや除霊に効果があるハーブはいろいろありますが、
先日「魔除けのハーブ」セントジョンズワートを買いました。

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私のハーブはヘロヘロですが、冬の寒さには強いようなので、
これからの復活に期待しています。
若い葉はピリッとした香りでサラダにも使えるようです。

セントジョンズワートは、オトギリソウ属のハーブです。
その大半は園芸植物としての価値はさほどなく、
薬草としての活用法の方がたくさんあるようです。
近年では「天然の抗うつ薬」として知られるようになり、実際、
セントジョンズワートで検索してみると、
ポジティブに日々を過ごすためのハーブとして
サプリメントや薬茶などが発売されています。

もともとは傷の治療薬として広く使用されていたようです。
『基本ハーブの事典』には十字軍の戦いの際に
傷口の治療に使われた記録が紹介されています。
この花の和名は「西洋弟切草」。
「弟切草」には文字通り、兄が弟を斬り殺した物語があります。
優れた鷹匠だった兄は鷹のけがの治療に使っていた薬草のことを
秘密にしていました。
しかし弟はその秘密を漏らしてしまい、兄は怒りから弟を
斬り殺してしまいました。
弟切草は洋の東西を問わず、傷の治療によく効く薬草だったのでしょう。
一方、西洋では昔から、心配や緊張を取り除き、
夜尿症にも効くとして広く使用されてもいたようです。

聖ジョンの日(6月24日 *洗礼者ヨハネ・バプテスマのヨハネの誕生日)の前夜
または夜明け前に、セントジョンズワートなどの「聖ジョンの草」を
摘む風習があり、それには魔力があると信じられていたようです。
そこからこのハーブは「セントジョンズワート」と呼ばれるようになったとか。
(聖ジョンの草には他にもエルダー、ヤロー、アイビーなどがあります。)
聖ジョンの祭りの夜にはたき火が燃やされ、煙には清めの効果があり、
悪霊を遠ざける力があったそうです。

そのたき火で聖ジョンの草をいぶすと薬になり、家畜を守り、
人や動物あらゆる悪魔や悪霊から守ってくれるとのこと。
聖ジョンの草は、悪魔を遠ざける草で、魔除けのために
家の戸口につるす地域もあります。
スコットランドではこのハーブを魔除けとして
身につける習慣もあるそうです。

2019
10.12

その前の夕方、空は燃えに燃えておりました。

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そして、あの子の仮装は、黒く変化していったのです。
いよいよ、あの子は。

そして朝。

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あの子は羽化していました。
ナガサキアゲハの成蝶になったのです。

オスではないかという予想は裏切られ、メスでした。
初めての室内飼育だったので、ネットで幼虫の模様から
ナガサキアゲハとはわかっていたのですが。
メスの羽には赤いポイントの入った白い模様があり、
オスは真っ黒なので、違いは一目瞭然です。

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あの子は庭先のグレープフルーツで幼虫の前半を過ごしました。

あまりにも天敵が多いので、保護したのでした。

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1日に2回、香る葉っぱをとってきて与え、
予想していたよりゆっくり、さなぎになっていった
養いっ子。

養い親のことは、これっぽっちも親とは思っていません。
無事に庭へ翔び立ったのは、風の強いハロウィーンシーズンの10月、
台風19号が関東方面へすすんでいる朝でした。

まだ、あちこちに花は咲いているからね。

2019
10.07

ゆで卵の中央に口を切ってハムの舌を刺し、黒い目を2つ添えたら
――そんなゴースト・エッグでハロウィーンを楽しんでいる方も
いらっしゃることでしょう。

『妖怪草紙―くずし字入門』には
数ある妖怪に混じって、
目が付いた、可愛い卵のお化けが登場します。
ここにはコピペできませんが、
絵が可愛らしいので、ゆで卵で再現してみたいなあ。
八眉の困った顔の「卵(う)」には、鳥のような足が2本。

そもそもこの本は、妖怪草紙をお手本にして、
古文書のくずし字をコワ楽しく読んでみましょう、というもの。

どうです、これなら読解力が付いていくでしょう?

著者のアダム・カバットさんはアメリカ人で、
日本の大学に籍を置き、日本文学や妖怪を研究されています。

おや、おたくの冷蔵庫の卵、まだ化けてません?

そうそう、きれいにむけるゆで卵を作るなら、
新しい卵ではなく、ちょっと「卵」に化けそうな
1週間ぐらい経ったのが向いています。
卵がもともと持っているガスが、
徐々に抜けていくからだそうです。

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『妖怪草紙―くずし字入門』 (シリーズ日本人の手習い)
著者アダム・カバット/柏書房2001

2019
10.06

香川県さぬき市の志度地区に、子どもたちが
お店を回ってお菓子をもらう風習が伝わっています。

節分の行事で、「鬼の豆をください」と言って
袋を手にした子どもたちがお店を訪ね歩きます。
そして、豆ではなくお菓子をもらい、
必ずお礼をきちんと言うのだそうです。
その礼節が、この和製ハロウィーンの肝らしいです。
保護者や先生らが子どもたちの様子を見守る姿も。

なんと、このお得な風習を考えついたのは、志度で生まれた
発明家の平賀源内先生だそうです。
友だちとお店を訪ねて、節分の厄払いで豆を撒いている店主に、
自分たちが鬼になるから、豆をくださいと頼んだのが始まりとか。
そこがびっくり。

いつから、鬼の豆が
お菓子になったのかも気になるところです。
あ、志度には源内先生の資料館もありますが、そんなことも
展示されているのでしょうか?

https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20190122-OYTNT50267/