08.22
◎古代ケルトとローマの祭の混合
ラテン系国家では宗教的色彩が強いが、イギリス、アイルランド、アメリカでは、民族的習慣が教会的行事と並行して残存している。
はじめHalloweenはAll Hallows’ Eveと呼ばれていた。11月1日に行われる天上諸聖人と殉教者の霊を祭るAll Hallows(All Saints’ Day)の宵祭のことである。
古代ケルト人とローマ人とは、11月1日を祭と決めていたが、ローマ人がブリテン島を征服してから、両民族の祭が組み合わさって All Hallows’ となったといわれる。起源は古く、古代ケルト民族のドルイド教の収穫祭の行事にローマの果実の女神Pomonaの祭が加味されたものらしい。つまり、ハロウィーンはキリスト教要素と異教的要素が混合したものなのだ。
◎古代ケルト民族の祭
古代ケルト民族は一年の終わりを10月31日と定め、その夜を死者の祭とした。それは死者の霊が親族を訪れる夜であり、また悪霊が横行し、子供をさらったり、作物や家畜に害をなす夜でもあった。死者の霊を導いたり、また悪霊を払ったりするため、焚き火は不可欠なものとなった。
◎”Trick or treat”の由来
仮装して子供たちが練り歩き、窓をたたき”Trick or treat”といってお菓子をねだるのは、祭用の食料を貰って歩いた農民の様子をまねたもので、中世のなごり。
◎Jack-o’-lanternって何?
アメリカではアイルランド移民によってハロウィーンが伝えられて以来、Jack-o’-lantern、気味の悪い飾り物や仮面、どんちゃん騒ぎ、いたずらがこの日の名物となった。このJack-o’-lanternは、しゃれこうべの変形。