2007
10.23

いまや日本中のどこでもすっかりお馴染みになった
ハロウィーン、と言いたいところですが、
夏に引っ越して来たこの海の町では、
伝統的な家並みのどこにも、ハロウィーンの影は見えません。

明るい西日が白い漆喰壁をオレンジ色に照らす夕方、
暖かそうな茶色のセーターを着せてもらって、
でも頭はくりくりに剃って涼しそうな四歳くらいの男の子が
嬉しそうに道路を走って渡っていきます。

真横から見た男の子の、柔らかいビロードのような毛に包まれた
頭には、くっきりと白い綺麗なクモの巣模様が。

s-07-halloboy

毛が伸びるまでのわずかな間の十月限定、ハロウィン柄の坊主。

(ナルシア)