2001
10.28
10.28
ごぞんじのように、
古代ケルトの風習に由来するハロウィーンは、
イギリスから新大陸へ伝わり、
アメリカの陽気でちょっとホラーなお祭りに
なって、本家のヨーロッパより派手に祝われています。
収穫への感謝と悪霊を祓い、
死者への捧げものをするというのは、
日本でいうと、秋祭りとお盆が一緒になったようなものでしょうか。
もともと日本にはカボチャランタンも魔女も黒猫も
関係ないモチーフではあるのですが、
とても魅力的なのはなぜでしょう。
私たちの生活に、秋祭りが必要不可欠だったころには
外国のお祭りなど、なくてすんだのかもしれませんが、
今、薄くなってしまった秋祭りに代わるものが
どこかで必要なのかもしれません。
「夏の終わり」を、きちんとつけるために。
春や秋が短くなって、夏と冬が長くなった日本の気候も
ヨーロッパなみに、だんだんこうした夏と冬のサイクルが
親しまれてきた、ということもあったりして。
もともとの宗教的な意味は伝わらなくても、
形だけが残ってゆく。
文化の飛び火というのは、そんな風に
新しい土地に根付いてゆくのかもしれません。
日本には外国の言葉もたくさん残っていますよね。
そうしてミックスされた風習や文化が、
なぜか本家より発展したり、独自の道を進んだり。
だからハロウィーンも、日本ではこれからまだまだ
発展するのではないでしょうか。
そのときには、あのカキ-O’-ランタンが
各家庭の玄関に置かれるかもしれません(笑)
カキ提灯
(マーズ)