2014
10.23
10.23
1週間以上も旅に出ていた人生の季節が
懐かしまれるこのごろ。
イラストの黒いペン画から水彩の色が浮かんでくるような
高柳さんの旅本が、なぜかシィアルのところに
2冊あったので、1冊をもらい受けました。
イギリス湖水地方。
1泊2日でロンドンから訪ねた、夏のリゾート地。
ピーターラビット、ツバメ号とアマゾン号、
湖と小さな町のかわいいお店…
なつかしさにキュッとなってしまいます。
食料雑貨店に売られていたハロウィーングッズが
帽子やホウキだったり。
ドクロマークの入ったアマゾン号の旗のスケッチは
ハロっぽいなと思ったり。
ああ、湖水地方を訪ねた〇年前、
ツバメ号とアマゾン号を読んでいたら
それと知ってカンチェンジュンガを
仰ぎ見ることができたのに。
コニストン村のメインストリートには
11月5日のガイ・フォークス・デイに向けて
おかしな顔の人形が座っているスケッチもあります。
その日の大焚き火と花火のお知らせが出ているかと思えば、
ハロウィーン仮装ダンスディスコのお知らせが
肉屋さんに貼ってあったりするのです。
「ハロウィーンもガイフォークスも、この村はとても似合いそうです。」と
高柳さんは書いています。
『イギリス湖水地方を訪ねて』
著者:高柳佐知子
河出書房新社1995