2014
11.03
11.03
10月25日の「お墓にお泊まり」で
ナルシアがフィリピンのハロウィーンについて
書いたのは記憶に新しいのですが、
シィアルがその後、フィリピンから来日している
若い女性と知り合い、ことの詳細を尋ねてみたそうです。
その彼女によると、
家族や親類こぞって霊園(公園のようなところ)へ
出かけ、ピクニックのように過ごすのは本当でした。
場合によっては、夜も。
時期はハロウィーンの日から、万聖節の翌日の、
死者の日とも呼ばれる万霊節(オールソウルズデイ)まで、
日本のお彼岸のように、幅があるのだそうです。
つまり10月31日から11月2日、あるいは祝日の関係などで3日まで。
もちろん、国民全員がそれをするわけでは
ないけれど、そのために帰省する人も多く、
にぎやかに霊園で飲食に興じるのです。
スペイン領だった関係でカトリックの万霊節という
天国から死者の魂が戻ってくる日を祝う習慣があり、
そこに、中国から移民で来た人々の先祖信仰が
結びついて、このような形になったものだということ。
今年のハロウィーン前、私は金沢にいました。
秋晴れのみごとな晴天で、街路樹が紅く黄色く街を彩っていました。
夏の最後の日という区切りにふさわしく、
ハロウィーンを境に天気は崩れたようで、
あの木々も葉を落とし、雨と雷が打ち続き、
風は日増しに冷たくなってゆくのでしょう。
金沢では万聖節の(いやそういう意味では)11月1日から
兼六園の雪づりが始まっています。
北陸ならではの、枝に縄を張って雪から庭木を守る作業。
けっこうな時間をかけて街路樹などにも行うそうで、
春になればまた、けっこうな時間をかけて
元に戻していくのだとか。
(マーズ)