2017
10.23

2016年に映画が公開され、今年のハロウィーンシーズンに

遅まきながら、DVDを鑑賞しました。

http://gaga.ne.jp/zombies/

監督・脚本は、バー・スティアーズ。

原作に忠実な、とんでもない二次創作の映画化ということで、

ゾンビとの戦闘シーンは手が抜けないし、衣装や美術も。

尺も短めなので、オースティンへの文学的なオマージュは

ほとんど影を潜めています。ただし、

「高慢」と「偏見」については、最後まで

あれこれこだわりを見せてくれていました。

エリザベス役は、リリー・ジェームズ。

ミスターダーシーは、サム・ライリー。

スプラッタ度は原作より少なめです。

ゾンビをやっつける場面は、ゾンビ側の

カメラアングルも多いですし。

お金持ちが武術を学ぶ先として、

日本が話題に出てくるのは面白かったです。

ベネット姉妹は貧しいので、中国でカンフーを学んできた、と。

武器の剣は、長い物は日本刀に似た形でした。

 

キャラクター的にリジー(エリザベス)は文句なし、

あとはもう、このダーシーが好みかどうか。

『高慢と偏見』の映像化には常につきまとう選択です。

それは、ご覧になって判断してくださいね。

個人的には、姉妹の父親であるベネット氏(チャールズ・ダンス)が

らしさを発揮する場面が1カ所しかなかったのは残念ですが。

 

『高慢と偏見とゾンビ』Movie