2017
10.29
10.29
『バベットの晩餐会』の映画を、やっと観ました。原作は今年、読書会でも読みました。
デンマークのはずれ、ユトランドの小さな村に住む牧師の美しい娘たち。
歳月が過ぎ、
今では老姉妹となった二人の家に
革命の嵐が吹いたパリから逃げ延びてきた女、
メイドのバベット。
貧しい姉妹の元で無給のメイドとなったけれど、
元はブルジョワ相手の高級レストランで
コック長をしていた、バベット。
日々の食費をやりくりしながら15年近く暮らしていたバベットに、
思いっきり料理の腕を振るえるチャンスが訪れます。
その晩餐会のために、海亀からキャビア、高級ワインまで、
田舎の人々が想像したこともない食材を
取り寄せ、
下ごしらえしてしあげていくバベットの姿は、ハロウィーンの魔女もかくや、といったところ。
姉妹に不気味な悪夢さえ呼び起こします。だって、海亀だって届いた時は生きていたんですから。
その晩餐会の映像を観ながら、ハロ痛の魔女がこしらえたのは、適当きわまる
カボチャのスープでした。
心だけは、カフェ・アングレの風を吹かせて。