2017
10.30
10.30
副題は --ハロウィンからの生命循環
先日のニュースで、
外国から渋谷にやってきた女性がインタヴューに答えていました。
「アメリカのハロウィーンは子供のものだけど、
日本のハロウィーンは大人が楽しむものだから、
ハロウィーンを楽しむために日本にやってきた」と。
急速な盛り上がりを見せる日本のハロウィーン。
商業主義的に定着していくなか、
ハロウィーンって何?
そもそもどんな歴史があるの?
『ハロウィーンの文化誌』
『マイ・ヴィンテージ・ハロウィン』
ハロウィーンの歴史、由来、言い伝え…
ハロウィーンの楽しみ方等、満載の本が相次いで出版されました。
さらに今年は
切れ切れで寄せ集めだったハロウィーンの知識を
まさに円環的に結びつけてくれる本が出ました。
鶴岡真弓著
『ケルト 再生の思想
--ハロウィンからの生命循環』(ちくま新書)
「ハロウィーンとは何か」
図書館にある古い古い百科事典を漁るように
ハロウィーンに関する知識を調べ続けた頃がありました。
一つ調べ、参照ページを開き、
またそこから参照ページを開く。
ハロウィーンについて詳しくなっているのか、
それとも調べれば調べるほどに混乱し、
「ハロウィーンとは何か」
よくわからなくなり遠ざかっているのか。
サウィン→インボルク→ベルティネ→ルーサナ
そしてまた サウィンがやってくる。
ケルトの死と再生の円環。
バラバラにメモしていたことが
この本によって繋がっていきました。
ハロウィーンを単体で理解するのではなく、
四季の節目節目の祭りのなかで捉えることで、
ハロウィーンの意味がよりはっきりと理解できるのだということを実感しました。