2022
10.30

22hallo-autumn

ああ、絶望の秋は過ぎゆく
太陽のちからは日ごと弱まり
なにかの黒い残像が
四六時中、目の隅をよぎっている

22hallo-redeye

陽が落ち
背徳の街では赤い目が
生け贄を探している
どこに隠れようとも
逃れることはできない宿命

ハロウィーンへのカウントダウンは
とっくに始まっている
キャンドルの炎の奥で
猫があざけり
魔女が甲高く笑う

扉の前に立つ勇気は
ずっと誰かに預けっぱなし
扉を開けよう
勇気はまだ取り戻せないけれど
空騒ぎする胸をなだめながら
鍵のない扉を
そっと押してみよう

今宵こそは