2009
10.27
10.27
薬草魔女ナルシアおすすめ、
荒俣宏のミステリアスなイギリスガイドです。
つまりそれは…
「魔術や妖精や幽霊に会うにはどうしたらいいのか、
本書がくわしくお答えいたします。」
(『イギリス魔界紀行』プロローグより引用)
きわめてハロウィーン的、
とも言い換えられます。
本書によると、イギリスのサマセットには、
10月下旬の夜、
「パンキー・ナイト」という名の、
子どもたちが面白いランタンを持って
町を歩き回る行事があるのだそうです。
これはハロウィーンの原型的なものだとか。
また、ボブキャッスルの魔女博物館には、
魔女が使っていた魔除けのガラス玉を
たくさん、木の枝にぶらさげて展示しています。
悪魔は光り輝くものに弱いので、
その邪悪な光を反射して防御するというもの。
これは魔女のボール(ウィッチ・ボール)と呼ばれ、
こうして木に飾ったことから、
クリスマスツリーの原型とされているのだと。
本書は、魔女そのものを知るのにも役立ちます。
他にもイギリスから大陸にも続く太陽の道、レイラインや
ミステリーサークル、
ストーンヘンジの謎など
手もとに置いておきたい神秘的な知識の宝庫です。
ここはハロウィーンの夜、
魔女と仲間たちが集う屋敷。
ほら、もうすぐ夜明けの
冴え渡る…
『イギリス魔界紀行』-妖精と魔女の故郷へ-
(荒俣宏の裏・世界遺産2)
著者:荒俣 宏
角川文庫2009