2012
10.04
10.04
『くもの糸』は芥川龍之介の短編。
その解説で、滑川道夫が、
「この作品は、トルストイが扱った
『カルマ』という仏教説話を題材にしている」
と言っています。
そして
エリーズ・ボウルディングの『修道院の台所から』では、
「りんごのバターライス添え」の出てくるページで、
E・M・フォースターの引用をしていて、
そこには、地獄へ天使が降ろした救いのツールは、
「たまねぎ」であったと書いてあります。
…という知識を、児童書コレクターの知人から
伝授されました。
もちろんどのお話も、
自分だけ助かろうとして、
もとのもくあみになるのは
同じというわけです。
『蜘蛛の糸』
芥川龍之介
『修道院の台所から―ベジタリアン料理と食のアンソロジー』
エリーズ・ボウルディング