10.23
ハロウィーンを楽しもう!
皆さま、ハッピー・ハロウィーン!
霊和元年も(あれっ?)、無事に楽しいハロウィーンを
迎えられましたか?
え?そうですか、大変だったんですね~
まあ、お茶でも飲んで落ち着いて。
黒猫ちゃんが温泉気分のメープルティーですよ。
おや?こんなところにドアが。
入るんですか?やめておいたほうが?
これはなんでしょうって?
これ、オガタマノキの実なんですよ。
招霊の、木とも書く、アレです。
ご神木にもなっていたりします。
ほら、さっそく招かれたソウルがやってきました。
ソウルじゃない、ゴーストだ!
それに、隣にいるのは――
メジェド様!?
打ち倒さないで~!!
☆☆☆
ということで、今年も皆さま、
魔女たちののろのろ運転(のろいではなく)に
お付き合いくださいまして、ありがとうございました!
ハロウィーン通信の魔女たちより、感謝のおまじないを
捧げます。
『魔女入門』石田紀佳(すばる舎2016)には
「暮らしを楽しくする七十二候の手仕事」という副題が付いています。
本の見返しには、こんなメッセージが。
「少し手間のかかることが
自分にゆとりを与えてくれる。」
香りのよいヨモギを摘みにいく。
さまざまな菜の花を食べてみる。
散歩がてらにできること。
身につけるものに落ち葉の色を移す。
酒粕でふくらむ旬の黒パン。
などなど、魔女のセンシティブな手仕事や感性が
季節ごとに、たくさん詰まっています。
石田さんの本を初めて知ったのは数年前。
雑貨系のイベントで手にしたのでした。
その時は、石田さんが自分を魔女と
例えていることは知らなくて、
本書を知ってから、「そうなんだ」と
うれしくなったことでした。
世界には、たくさん魔女が暮らしています。
ハロウィーンの10月は、
そんな魔女たちの影が、ちょっぴり濃くなって
月を眺めるまなざしが、いっそう深くなることでしょう。
魔女であるということは、
自分自身に正直である、ということ。
魔法が使えるからではなくて、
魔法を使っているかのように
感性豊かな暮らしをしようとしながら
生きること、なのだと思うのです。
『魔女のシークレットガーデン』(山と渓谷社2018)は、
横浜市で『グリーンサム』という、ハーブと魔女のお店を営む魔女の書いた本です。
エルダーフラワー ホップラ 都陽子さんこと、飯島都陽子さん。
表紙を見ただけで、すばらしい本だとわかります。
文章だけでなく、童話作家のように雰囲気のあるイラストも飯島さん。
絵を描くことも、文を書くことも、ある意味では魔法ですね。
11月1日は魔女の正月で、1年ぶりに新しい火を灯すのだそうです。
10月31日、ハロウィーンの真夜中に、古い火を消すのだと。
そして魔女の正月には異界からご先祖たちが訪れます。
ご先祖たちは、カブ(ターニップ)をくり抜いたランタンの灯りに応え、
子孫たちを祝福してあの世へ還る――これがハロウィーンの
起原となったサーオインという魔女の正月なのだそうです。
異界にはリンゴがたくさん実っていて、ご先祖たち(やその他の恐い者も?)は
リンゴの枝をたずさえて、この世へ戻ってくるという伝説。
だからリンゴは、この祭りの供物にされるのですね。
それを思うと、日本でもたくさん採れるリンゴ、
ハロウィーンに出番があるといいですね。
リンゴは英知と愛と豊穣の象徴だそうですよ。
リンゴを水に浮かべてくわえる、ハロウィーンのゲームもありますね。