2019
10.29
『魔女のシークレットガーデン』(山と渓谷社2018)は、
横浜市で『グリーンサム』という、ハーブと魔女のお店を営む魔女の書いた本です。
エルダーフラワー ホップラ 都陽子さんこと、飯島都陽子さん。
表紙を見ただけで、すばらしい本だとわかります。
文章だけでなく、童話作家のように雰囲気のあるイラストも飯島さん。
絵を描くことも、文を書くことも、ある意味では魔法ですね。
11月1日は魔女の正月で、1年ぶりに新しい火を灯すのだそうです。
10月31日、ハロウィーンの真夜中に、古い火を消すのだと。
そして魔女の正月には異界からご先祖たちが訪れます。
ご先祖たちは、カブ(ターニップ)をくり抜いたランタンの灯りに応え、
子孫たちを祝福してあの世へ還る――これがハロウィーンの
起原となったサーオインという魔女の正月なのだそうです。
異界にはリンゴがたくさん実っていて、ご先祖たち(やその他の恐い者も?)は
リンゴの枝をたずさえて、この世へ戻ってくるという伝説。
だからリンゴは、この祭りの供物にされるのですね。
それを思うと、日本でもたくさん採れるリンゴ、
ハロウィーンに出番があるといいですね。
リンゴは英知と愛と豊穣の象徴だそうですよ。
リンゴを水に浮かべてくわえる、ハロウィーンのゲームもありますね。
2019
10.28
あの娘は行ってしまった
10月の31日、ハロウィーンの夕方
誰にも告げずにバスへ乗った
赤毛のあの娘
いつも何かを探しているような
つよい瞳をしていた
教会の角のバス停まで
石畳を歩いていく間に
振り向いて過去を思っただろうか?
あれから13年
もうみんな忘れてしまった
この町のありふれた家で
ハロウィーンの宵に生まれた赤毛の娘がいたことを
ハロウィーンの宵に
どこかへ行ってしまったあの娘を
2019
10.27
この10月、魔女たちの住まう辺境でも
ハロウィーンは
いたるところで顔を出しています。
だから9月10月、体重を増やさないように
気をつけねばなりません。増えましたけど。
かぼちゃの消費量は1年のうちで一番なのかな?
でも、リンゴはまだそれほどなじみがない?
あんなにオレンジ色なんだから、
柿のスイーツも、もっとがんばってほしい。
おっと、温州みかんも。
魔法の香りの金木犀も。
日本らしく、ちょっとヘルシーなハロウィーンは、
まだまだこれから。
竹ぼうきの新調も、ぜひ10月に。
2019
10.24
イノコズチ。
漢方でいう牛膝。
イノシシの子、亥の子にもくっつく、ウリボウに似たちいさな、
ウール系にばらばらくっ付くと、やっかいな実。
どこにでも生えているこの野草、薬草でもあり、
食べることだってできるそうです。
『野草の料理』(甘糟幸子/中公文庫)によると、
若い葉の天ぷらが一番おいしいと書いています。
ほかにも、ゆでて煮付けたり、油炒めにも。
ただし、根っこには弱い毒性分があるので食べない方が
よろしいようです。
いつか、料理して食べるのかなあ。
そういう野草はいっぱいあるけれど、
そのなかでも、これはおいしくなさそうだと
ずっと思っていたんだけど。
ハロウィーンのシーズンは、このちいさなトゲのような実が
いたずら心をかき立てますね。
この穂先を、お菓子をくれない人の背中に…
いえいえ、大人はそんなことしませんとも。
2019
10.23
エジプトの『死者の書』にその不可視の姿が描かれている
メジェド様、あるいはメジェド神。
に、日本でブームになって数年遅れで、この夏ハマりました。
アニメも作られていますが、まだ見ていません。
「打ち倒す者」などといわれる恐ろしげな神様。
他の強力な神様が姿を隠しているのかもしれないといわれていて。
謎の多い存在のようです。
エジプトとまったく関係がなさそうな外見で、浮きまくり。
むしろこれは、
シーツをかぶったハロウィーンのゴースト?
目からビームが出るそうです。
そしてこちらは、ぽーるぼきゅーずのハロウィーンキャットなパン。
黒い部分はブラックココアだそうです。
持ち帰る途中、顔が溶けかけて、
店で見ていたより数倍コワくなっています。
今季、セブンイレブンの半球形をした黒猫スイーツもありましたが
顔が可愛すぎました。
いろいろあります、ハロウィーン。
2019
10.19
そう、時々わたくしは
鏡に映った自分の姿に
酔っていたのでございます。
清純無垢なピンクローズ。
温室育ちの薔薇ですもの。
ところが
ハロウィーンのいたずら小鬼が
そんなわたくしを見てあざ笑い、
午前0時に、鏡の向こうへ連れ出してしまったのです。
こんな姿に変えられてしまいました!
どなたか、わたくしを気の毒と思われるならば
昼の0時に、鏡のそちら側へ
連れ戻してくださいな。
そうしてくださるなら、
あなたの願いをひとつだけ、
叶えてさしあげましょう。
ハロウィーンの日までの限定ですけれど。
2019
10.16
カサコソ鳴る落ち葉の窓辺で昼寝をする時も。
夜の冷たい手が頬をなでる夜明けにも。
ハロウィーンの猫たちが躍るブランケットがあればいい。
黒猫たちが可愛くて、西川産業のバーゲン価格にほだされて。
紫のブランケットをまとえば、心ははやる。
10月はハロウィーンの月、だからブランケット、
ハロってる夢を見せておくれ。
いつまでも忘れないハロウィーンの
夢を、授けておくれ。この胸に。