2002
10.04

tmajo

絵と文章が両方書けたら、こうしてすてきな本が
できあがるんですよね。

高柳佐知子さんの「ティスの魔女読本」。
残念ながら今すぐは手に入らないけど、
運がよければ古書で探せると思います。
他に、
「アリゼの村の贈り物」
「不思議の村のハロウィーン」
(すべて河出書房新社)

も、この季節とくに読みたい本ですね。

さて、「ティスの魔女読本」では、
魔女のティスとの出会いと別れを
アリゼという少女がつづっています。

ティスたちの住んでいるのは、地球じゃなくって
ラジムフォウカという
『遠くから見れば青い星』なのだそうです。
そこでの魔女の暮らしぶりや、
ほうきの話やダイアモンドを売る話、ネコの話、
ハロウィーンの地球訪問など、
魔女というスタイルが
しみじみと、りんごの芯のところみたいに
ほのかに甘い酸っぱさで伝わってきます。

私たちの住んでいる星が、
魔女たちにとって、とても美しいところだって
知ってましたか?
(マーズ)

ティスの魔女読本

2002
10.03

おまたせしま~し~た♪

今日から開店、始まります、ハロウィーンの魔女会通信。
さてさて、第一話は、魔女のお話。

魔女ってほんとうに、いるの?

イギリスには、公認の魔女がいるんですね。
なかでも有名なのは、ランコルンに住む魔女、
ケイト・ウェストさん。(Kate West)

彼女は作家として魔女系の本もたくさん出しています。
今年も来年も新しい本が出る予定だそうです。
(洋書の取扱店でお探しくださいね)

どうやらまだ日本語にはなってないようですが、
原書を何冊かご紹介しましょう。

『The Real Witches’ Handbook』

『The Real Witches’ Kitchen』

『Spell in Your Pocket』

魔女達のWitchcraft(魔法)について、
もっともっと知りたい方は、どうぞおためしあれ。

魔女達の自然との関わり方、
自然の聖霊との交歓を見ていると、
日本やアジアの古い信仰とも共通するものを
感じてしまいます。
(いや、見たわけじゃないんですけどもね)
はやく日本語で読みたいな。
(マーズ)
2002年10月03日(木)

2001
11.21

 イギリスの清教徒団、ピルグリム・ファーザーズが、アメリカ大陸に信教の自由を求めて、「メイフラワー号」でマサチューセッツ州プリマスに着いたのは、1620年12月26日のことでした。
  上陸した年の冬は厳しく、さまざまな困難にも見舞われ、上陸当時100名余りいた清教徒の大半が寒さや飢え、病気などで命を落とし、春まで生き残ったのは50名ほどだったそうです。(18名いた妻のうち、生き残ったのはわずか2名と伝えられています。) また、彼らは自分たちの数が減り勢力が衰えていくのを、インディアンたちに知られるのを恐れ、墓標も建てられなかったといわれています。

  しかし、生き残った者たちは、インディアン達から狩猟や農耕を教わり、春夏を精一杯働き、その労苦は報いられました。
  秋の収穫の時には一同が教会に集い、会食を催して、収穫を喜び、神に感謝を捧げました。この席には、入植者達の恩人であったインディアン達も招かれ、七面鳥や鹿の肉を持ってきたそうです。この日の用意されたごちそうはかぼちゃと七面鳥で、清教徒の一団とインディアンたちは、三日間、戸外のテーブルに食物を山と積んで、神に感謝を捧げ、讃美歌を歌ったということです。
  これが今日、アメリカの年中行事となっている感謝祭の始まりです。

  現在でも、この日教会では特別の礼拝が行われていますう。街中では大きな七面鳥の山車がパレードをし、一日中賑やかです。家庭でのごちそうは七面鳥やパンプキン・パイが伝統的です。

2001
11.20

「感謝祭」、サンクスギビングデイは毎年十一月の第四木曜日。
  
この日から週末を含めた四日間は日本のお盆休みのような
アメリカ国民の大移動があります。
アメリカ中の学校、会社はもちろんお休み。
それどころかほとんどのお店も閉ってしまうので、
その前にアメリカ中の家庭はめいっぱい食べる物を買い込みます。

2001
11.11

8日目。

数日前からの腐ったすっぱい臭いのために、
ベランダの端っこに出されていた干し首たち。
ちょうど数日前から干し柿が吊るされていて、
きれいに乾いてゆく姿とは対照的です。

大きさの変化は、
特にマーズのが半分くらいになってるようです。
他の二人のは、2/3くらいかな?
表情は、あんまり変わりませんね。
最初の顔が肝心ということがわかりました。

しかし、正面からもちらほら見えるほど、
カビはかなり進んできました。

もうどうやら限界のようです。

3heads1

さようなら、干し首にはなれなかったけど、
楽しい時間をありがとう(笑)、えいっ!(ゴミ箱行き)

そして、もっと寒くなるのを待つのでしょうか(謎)

3heads2

以上、報告:マーズ

2001
11.07

さてさて、3人の魔女が彫りこんだ干し魔女は
どんな具合でしょうか?

まだ4日しかたってないというのに、
2日間雨が降ったせいもあって、
だんだん、あやしげな色の斑点が
うかびあがってきています。

特に、紅玉でつくったマーズの。

どの首も表面は乾きつつありますが、
底の方がぐじゅぐじゅっとしてきて、
やっぱ、日本の湿気じゃムリかしら、
でもまぁ、もちっと様子見。

inbasket1

バスケットの中の首は。。。

マーズの家におあつらえ向きの3段ワイヤー吊りかごが
あったので、ちょうど上からマーズ、シィアル、ナルシアの順に
干し首をのっけて乾かしています。(マーズ)

2001年11月07日(水)

2001
11.06

『わが目の悪魔』
著者:ルース・レンデル / 出版社:角川文庫

11月5日は「ガイ・フォークス・デイ」。
中学生の時にクリスティーのミステリの中で
初めてこの英国の子供のお祭りを知ったとき、
四百年前の実在の犯罪者の人形を作って燃やすなんて
とんでもない風習があるもんだな、と驚いた覚えがあります。

アメリカのハロウィンほど、目にする機会の多くない
ガイ・フォークス・デイの印象的な場面と言ったら
英国犯罪小説の女王、ルース・レンデルの初期作品
「わが目の悪魔」の焚き火パーティーでしょうか。
通勤人が家路につく冷え込む夕暮れ時、
ロンドンのごちゃごちゃした町中の空き地に群がる
子供達と地元の大人、テーブルと簡単なごちそう、
期待に満ちた人々が見守る中で燃え上がるガイ人形。

心の平安をもたらしてくれる「守護天使」の失われた夜。
小心で狡猾な「ケンボーンの絞殺魔」は
再び暗闇に生まれ出ます。
常時隣近所の視線に晒される狭苦しいロンドンのアパートで
神経を尖らせ息を顰めて暮らす犯罪者のサスペンスと破局。
逃れられぬ殺人の衝動より、正体が暴かれる恐怖より、
ガイ・フォークス・デイの炎が一番恐ろしかった物語。
(ナルシア)  2001年11月06日(火)