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9月
25

昨夜、流し台で洗い物をしていて、
マグカップが欠けてしまった。
30年ほどの長きにわたり、私とともにあったマグカップ。
雑貨品のわりに、しごく頑丈なカップであった。
この街にもとあったデパートで買ったと記憶している。
ベージュの地色に、縁のところだけ木馬の絵が
連なっていて、countryのスペルをcontryと間違えているところが愛敬。
マグカップはいくつか同時に使っているが、最も長い付き合いとなった
このカップだけは、一生私の生活についてまわるのではないかと
思っていたのだが、そうはならなかった。
これも変化である。
30年、チープなマグカップに年月の重みが味となるような作用は
見られないようだが、
使い手のほうは、どんなものか。