Home » 世にあって » 山をかじりて。
1月
20

仕事の大きな山ができている。
まわりで予測不能なできごと、あるいは予測されていた以上の
できごとが相次いだ昨年。
じわじわと遅れていった仕事が積み重なって、
風邪による停滞が拍車をかけ、
平時でも大きめの山が、非常時にはこんなに大きな
山になるものだと、少しあきれ、開き直りかけている。
少しずつかじり取って咀嚼しながら、山を食べてゆく。
たぶん、春までには食べ終わると信じるしかない。
食べずにただかじり取っていったって、山はいつかなくなるけれど、
味を見なければ、楽しめないから。
最近、電子ブックのリーダーをもらった。
持ち歩けるという強味で、まとまった時間はなくても、
そこに入れてくれていた『嵐が丘』のハーレクイン版を読めた。
訳はきちんとしていた。
たった2軒の家の間で婚姻が続き、10人ほども死ぬ物語。
簡易版なので、おそらく1/3ぐらいの量だろう。
読み終えて、何年も前に買って読めていない普通の文庫版を
ぱらぱらと確認した。ちょっと泣いた。
大きな違いは、ヒースクリフの印象だと思う。
それと、幽霊。