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5月
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チャイコからたびたび嘔吐の被害を受けたことによる思いつきなのだが、
猫がよく、食べた直後に吐くのには、こういう理由もあるのではないかと。
うちでは2匹とも避妊手術をしているが、オス(であった)猫のチットは、野性味が弱く、ほとんど吐かない。
まあ、年に一度というぐらいである。
メス(であった)猫のチャイコは、ハンターであり、用心深く、しなやかな体型で、
だいたい2週間に一度ぐらいは、吐いている。
去年読んだ猫の雑誌に、猫は食道から胃へ至る構造が姿勢と水平で
吐きやすいと載っていて、それもなるほどと思った。
今では、舐めとった毛玉を吐くというのは、吐く理由のごく一部とされているらしい。
チャイコの吐いた内容に、毛玉が混じっていたことはない。
で、私の推察。
それは、野生の動物が子育てをする時、狩りの獲物をいったん食べて、
巣へ帰ってから子どもたちの前で吐き戻す、あれのスイッチが
本能的に、入ってしまうからではないか。
もちろんうちには仔猫もいないし、私のためでもない。
チャイコは避妊手術こそしているが、母性が強い猫だと感じる。
よく、チットをなめてやっているし、自分自身も甘え上手。
猫が野生時代に習慣としてきた吐き戻しは、
人に飼われるようになっても、仔猫を育てる時には
必要な行動だったと思われる。
そのスイッチが入りやすい猫と、入りにくい猫が、いるのでは
ないだろうか。
まあ、そう考えると、犬はどうして吐き戻さないのか、
ということも問題になってくるが、
やはり家畜化された歴史の長さが違うのかも。
動物園のオオカミやライオンなどが、どのぐらいの割合で
食後に吐き戻すのか、データはあるのだろうか。
もう一つ、チャイコには野生がある。
唾液に微量の毒が含まれているらしい。
先日、海外の秘境で、唾液に猛毒のあるネズミが
捕獲されていたのを見て思い出した。
以前からチャイコになめられると、赤い湿疹が出てかゆくなる。
チットになめられても、かゆくはならない。
私はチャイコに「毒猫」の称号を進呈している。
なぜ唾液に毒があるのかはわからないが、
そういう猫は、けっこう多いのかもしれない。
家猫の唾液なんて、あまりたくさん調べられていないと思うし
荒唐無稽に聞こえることは承知の上で。
猫を飼っている者は、こんなことを、つらつらと
考え考え、暮らしているのである。