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3月
18

常磐御前とは多分関係ないが、トキワツユクサ(常磐露草)が
外来種だったとは。
葉が紫色のトラディスカンチャーを知人が育てていて、
これはトキワツユクサの園芸種なんだ、と思ったら。
トキワツユクサは昭和初期に日本へ持ち込まれてから
野生化していった外来種で、本来、ここにあるべきではない
植物だったのだ。
あるべきでない、といっても、
いろんな生命種が国境を越えてたくましく
生き残っている、あるいは在来種を駆逐しているので、
いまさらしようがない面もあるし、
初夏にトキワツユクサが日陰で咲かなくなったら、
とても残念なことだ。
いかにも、日本生まれなんですと言いたげな
あの花の風情は、適合がうまくいった例なのだろう。
木立の足下が好きなのか、
鎮守の杜に群生しているのをよく見かける。
日本の神様も、白い星のような花を気に入ったのだろうか。