10.31
ハロウィーンを楽しもう!
思わず歓声があがる仕掛け、
ハロウィーンの洋書絵本をどうぞ。
タイトルは『モンスター・マッドネス』。
なんとなく注文したんですが、届いた絵本が
やけにぶあついなあと思ったんです。
表紙は立体的になっていて、
一部に透明シートがかかり、その中には魔女やゴーストが見えます。
これは、何か仕掛けがあるはず。。
と思って、しばし考え。
右上の、PRESS HERE を
押したところが。
♪イーッヒヒヒーッヒ、
オーッホホホーッホー、
ハーッッハハハーハァ~♪
魔女の笑い声とともに、
表紙の中の円盤がまわるまわる、
そして赤く光る光る、
コウモリの目も、
かぼちゃランタンも。
絵本を開くと、恐怖の館に集まった
魔女やドラキュラ、ガイコツたちが
パーティーの準備をしています。
そして期待のエンディングは、夜の庭で
コワ楽しいハロウィーン・パーティー。
最後だけはポップアップになってます。
こんなに楽しいハロウィーンの仕掛け絵本は初めて。
それにしても、この一つ目小僧、日本っぽい(笑)
『MONSTER MADNESS』
Illustrated by Brenda Sexton
Silver Dolphin Books 2008
$12.95 U.S.(参考プライス)
薬草魔女ナルシアおすすめ、
荒俣宏のミステリアスなイギリスガイドです。
つまりそれは…
「魔術や妖精や幽霊に会うにはどうしたらいいのか、
本書がくわしくお答えいたします。」
(『イギリス魔界紀行』プロローグより引用)
きわめてハロウィーン的、
とも言い換えられます。
本書によると、イギリスのサマセットには、
10月下旬の夜、
「パンキー・ナイト」という名の、
子どもたちが面白いランタンを持って
町を歩き回る行事があるのだそうです。
これはハロウィーンの原型的なものだとか。
また、ボブキャッスルの魔女博物館には、
魔女が使っていた魔除けのガラス玉を
たくさん、木の枝にぶらさげて展示しています。
悪魔は光り輝くものに弱いので、
その邪悪な光を反射して防御するというもの。
これは魔女のボール(ウィッチ・ボール)と呼ばれ、
こうして木に飾ったことから、
クリスマスツリーの原型とされているのだと。
本書は、魔女そのものを知るのにも役立ちます。
他にもイギリスから大陸にも続く太陽の道、レイラインや
ミステリーサークル、
ストーンヘンジの謎など
手もとに置いておきたい神秘的な知識の宝庫です。
ここはハロウィーンの夜、
魔女と仲間たちが集う屋敷。
ほら、もうすぐ夜明けの
冴え渡る…
『イギリス魔界紀行』-妖精と魔女の故郷へ-
(荒俣宏の裏・世界遺産2)
著者:荒俣 宏
角川文庫2009
ハロウィーンの絵本では
ないけれど、
そこはかとない
ハロウィーンな雰囲気が
かわいくて、
ページをめくる
指先が
むずむずするような絵本。
くまの「コーちゃん」こと
「くまのコールテンくん」(コーデュロイくん)の著者、
ドン・フリーマンの描いた
劇場暮らしのコウモリ、ハティーが
なんともかんとも
愛らしい。
絵本そのものも、
愛らしいサイズ。
Hattie, the Backstage Bat (Picture Puffins)
著者:Don Freeman 1988