2014
08.22

墓碑に綴られている、「R.I.P.」
英語で書き表すと、
その意は、”rest in peace”となりますが、
もともとは、ラテン語の
” Requiescat in pace “の略です。
英語では、May he [she] rest in peace! の意となります。

[墓碑銘・例]
Edgar Allan Poe RIP エドガー・アラン・ポーここに眠る

2014
08.22

参考資料

現代に生きるアメリカの生活行事 ( 秋山正幸著 ・ 千城出版 )

American Family Meals All Through the Year ( Kazuko and Dennis Schneider ・ MINI-WORLD BOOKS )

英語歳時記 ( 研究社 )

リーダーズ・プラス ( 研究社 )

日本語大辞典第2版 ( 講談 社)

KEEP写真で見る英語百科 ( 研究社 )

2014
08.22

(1) かぼちゃを買ってくる。

(2) かぼちゃをくり抜く。
  ヘタの部分をふたにするので、上から数センチを水平に切り取り、
  中味をほじくり出す。

(3)下絵を描いて目鼻を抜く。

(4) 保存する。
  乾燥して、当日までにちぢんでしまわないように注意。
  ふたも一緒にね。

(5) ろうそくを灯す。

完成!

これが、カボチャ提灯!

これが、カボチャ提灯!

向かって右の小さい方が「カキ」で作ったランタン。
左が普通の固いカボチャです。

Photo:Maaz

2014
08.22

万聖節の前夜、10月31日はハロウィーン。

万聖節はローマ=カトリック教会ではまだ祝われていますが、アメリカでは、ハロウィーンはすべての宗教的意味を失い、子供たちの楽しい休日となっています。

その日、子供たちは魔女やゴースト、またはお話や漫画のお気に入りのキャラクターに扮装するのです。

そして、子供たちは、伝統的なパーティで「Bobbing for apple」を楽しんだりします。 これは大きくて広いタブの水にりんごを浮かべ、タブの上に身を乗り出して、歯でりんごの軸をくわえ、つり上げるゲームです。

ハロウィーンといえば、かぼちゃ。この頃はちょうど収穫の時期で、種を取ったかぼちゃを三角形の目、鼻、歯のある大きな口、こわいおばけの顔形にくりぬきます。内側にキャンドルを置くと、”Jack-o’-lantern”(カボチャ提灯)のできあがり。

子供たちは扮装し、近所のドアをノックし、”Trick or treat”=「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」と声をかけます。親しいご近所の人々は子供たちに、手作りのクッキーやポップコーンやキャンディをあげたりします。

けれども最近では、この行事にも多くの問題がでてきました。両親が、たいへん親密な友達の家にしか子供たちを行かせないこととか、貰ってきたお菓子などをたいへん注意深く調べたりするというようなことなどです。

※ ハロウィーンのかぼちゃ

WEB上を彷徨っていて、ハロウィーン用のオレンジ色の巨大なかぼちゃを販売しているサイト(日本)に出会いました。

ナルシアは、すぐ手に入るふつうのカボチャや柿(!)などを利用して、カボチャランタンを作りますが、ちょっと奮発すると、本場に負けない立派なものを作ることもできるのですね。

ランタン用には、南米高原地帯原産西洋カボチャやメキシコ原産ペポカボチャ(巨大なものは直径1mほどもある)が使われるようです。

2014
08.22

◎アイルランド
死者が悪魔、魔女、幽霊、妖怪、黒猫などになって、地上に現れて騒ぎまくり、ありとあらゆる意地の悪い危害を加えると信じられていた。彼らから身を守るためには、焚き火が必要。人々は丘の頂上にかがり火をたき、その火でたいまつをともし、丘を下りたのである。しかし、このような習慣はすたれ、焚き火の代わりにろうそくを用いるようになった。にれ、はしばみ、ひいらぎなどの植物も、悪魔を追い払ってくれる護符だった。
 

◎スコットランド
魔女が魔法の杖をベッドに置き、黒猫に付き添われて煙突から抜け出し、ほうきの柄にまたがって空へ飛び去ってゆく、と信じられていた。

2014
08.22

◎古代ケルトとローマの祭の混合
ラテン系国家では宗教的色彩が強いが、イギリス、アイルランド、アメリカでは、民族的習慣が教会的行事と並行して残存している。

はじめHalloweenはAll Hallows’ Eveと呼ばれていた。11月1日に行われる天上諸聖人と殉教者の霊を祭るAll Hallows(All Saints’ Day)の宵祭のことである。

古代ケルト人とローマ人とは、11月1日を祭と決めていたが、ローマ人がブリテン島を征服してから、両民族の祭が組み合わさって All Hallows’ となったといわれる。起源は古く、古代ケルト民族のドルイド教の収穫祭の行事にローマの果実の女神Pomonaの祭が加味されたものらしい。つまり、ハロウィーンはキリスト教要素と異教的要素が混合したものなのだ。

 

◎古代ケルト民族の祭
古代ケルト民族は一年の終わりを10月31日と定め、その夜を死者の祭とした。それは死者の霊が親族を訪れる夜であり、また悪霊が横行し、子供をさらったり、作物や家畜に害をなす夜でもあった。死者の霊を導いたり、また悪霊を払ったりするため、焚き火は不可欠なものとなった。

 

◎”Trick or treat”の由来

仮装して子供たちが練り歩き、窓をたたき”Trick or treat”といってお菓子をねだるのは、祭用の食料を貰って歩いた農民の様子をまねたもので、中世のなごり。

 

◎Jack-o’-lanternって何?
アメリカではアイルランド移民によってハロウィーンが伝えられて以来、Jack-o’-lantern、気味の悪い飾り物や仮面、どんちゃん騒ぎ、いたずらがこの日の名物となった。このJack-o’-lanternは、しゃれこうべの変形。

2014
08.22

Halloweenとは?

語源:HALLOWEEN
 → Hallow = Hallow( = 「神聖な」) + een( = even = evening)

万聖節の前夜祭。古代ケルトが起源で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭り。アメリカでは、カボチャをくり抜き、目鼻口をつけた提灯を飾り、夜には怪物などに仮装した子供たちが「Trick or treat (いたずらかお菓子か)」と近所を回り菓子を貰ったりする。(All hallow’s Eveともいう )

イギリスでは、HalloweenよりGuy Fawkes Night (11月5日)の方が盛ん。こちらにハロウィーンが吸収されたといえる。

【注】

→ 万聖節 【All Saints’ Day】 :キリスト教で毎年11月1日にあらゆる聖人を記念する祝日。諸聖人の休日。 (Hallowmass = All hallow mass = Hallowdayとも )

→ 古代ケルト起源 :古代ケルト暦では10月31日が1年の終わりの日。新年と冬を迎える祭りで、夜には死者の霊が家に帰るといわれる。

→ Guy Fawkes Night :イギリスの熱烈なカトリック信者であったガイ・フォークスは1605年国会議事堂の地下室に火薬を仕掛けて国王ジェームス1世の暗殺を企てたが、直前に発覚し処刑された。カトリック側のこの陰謀を怒った議会は翌1606年「神の助けと法王への憎しみを忘れぬために」この日を記念日に定めた。
この火薬陰謀事件 ( Gunpowder Plot ) の記念日 ( Guy Fawkes Day [ Night] ) である毎年11月5日には、子供たちは町の通りにガイ・フォークスに見立てたぼろ人形を作って置き、大人が歩いてくると「ガイのために1ペニーのお恵みを」( A penny for the Guy )とねだったりする。

そして最後にはこの人形に火をつけて焼き捨てる。当日は Bonfire Night(ボンファイヤーの夜)といわれ、花火を上げたり、祝いの大かがり火をたいて祭りを終える。