2015
10.31

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皆さま、2015年もハロウィーン通信に
おつきあいくださいまして、
ありがとうございます。

世間ではチラホラと話題になっていますが、

2016年には、新たなクトゥルー映画が公開される予定です。

スチュワート・スパーク監督による『ダーク・ビロウ』(The Dark Below)。

これまでにも幾多の関連映画がつくられてきたクトゥルー神話ですが、

サイコロジカル・ホラーSFとして

どんな風に執拗かつ不気味に「存在たち」との絡みが

繰り広げられるのか、楽しみに待ちたいと思います。

〇オフィシャルサイト
http://www.thedarkbelowmovie.com/

〇オフィシャル・トレイラー動画

おや、ここにも妙な共生関係の輩が。

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2015
10.30

Very Hungry Cthulhupillar
“The Very Hungry Cthulhupillar”

エリック・カールの幼児向け名作絵本『はらぺこあおむし』
(原題”The Very Hungry Caterpillar”)の
クトゥルーパロディー版が出版されました。
いずれ翻訳本も出るでしょうが、
発想にうなってしまいますね。
食いしん坊はジャンルを越えるのか(笑)

H・P・ラヴクラフトが1937年に47歳で没した後、
彼の創造した邪神たちの世界観を
「クトゥルー神話」として構築していったのは
弟子の作家たちであり、彼を崇拝するファンたちでした。
1980年代から世界へ拡散していったその
動きのなかに、わが『お天気猫や』もまた、
組み込まれているのです。

ご存じのように、猫やにおいて、京極夏彦の作品世界に
クトゥルー神話を溶かし込んだ二次創作が
ナルシアと強力な関係者によるリレー形式で執筆されました。
それが『竜宮の呼び声』です。
http://otenkinekoya.com/kyougoku/index.htm

本作はその後二度にわたり、朗読劇・ボイスドラマとして
動画サイトにも上梓されており、現在も進行中です。
映像と音が加わったドラマ化は、ナルシアにとっても感慨深いできごとで、
この力作が何年もたってから愛好者によって
復活したことは、どこかで
ラブクラフトによるクトゥルー神話が拡散していった歴史を
彷彿とさせたかもしれません。

…さて、絵本の話に戻りましょう。
本の制作費はクラウドファンディングで資金集めをしたそうです。
本編の絵本と、クトゥルー愛にあふれる
おまけの冊子から成り立っている絵本、
ネットではアメリカのAmazonサイトから取り寄せできる他、
日本のAmazonにも少し出ています。
今年は年末にかけて関連の話題作もあるので、
洋書販売店に並びそうですね。

—————————–
“The Very Hungry Cthulhupillar”
by Ben Mund
Signal Fire Studios LLC 2015

2015
10.29

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(食べてると割り箸が黒く染まって楽しいので、割り箸をオススメ)

年を追って、9月になると
身近なコンビニやスーパーマーケットにも
ハロ化される商品が増えていき、
中でも最も熱いのが、お菓子のマーケットでしょうか。

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(内側にもいたずら心。日本のハロ食品ではドラキュラさんは貴重です)

大手メディアも「ハロウィーンの浸透度合い」や
「日本の文化との違和感(と共通点)」、
「そこにひそむ(かもしれない)危険性」に言及し始め、
仮装パーティーやホームパーティーが行われ、
ハロウィーンは総じて無害化されながら
秋のイベントとして定着しています。

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(ちょっと形に無理があったけど、個人的には今年のチャレンジャー賞)

それは、このハロ通という宴を連綿と開きつづけてきた
魔女の私たちにとって、感慨深いものです。

でも、ここで繰り広げてきたハロウィーン精神の
いわばホウキの軸みたいなもの、
いたずら心でもって、コワかわいいものや
毒気のある見えない世界を楽しんでみる、
という遊びは、まだまだ浸透していないように感じます。

光にさらされると消えてしまうような
小さな「魔」の、でもハロウィーンの夜だけは
人々をたぶらかすことができる、そして彼らを
恐がって楽しむ、その愉悦を、
「ハロウィーン通信」は
コウモリの翼に乗せて、お届けしたいと願うのです。

2015
10.28

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図書館では(『夢の図書館』にも!)
さまざまなハロウィーン関連の本が紹介されています。
今回は、レファレンスのすすめ。

「図書館で解決!?」第8号
ハロウィン(改訂版)

https://www.lib-sakai.jp/link/pf/pf008.htm

たとえば、ハロウィーンそのものを
理解しようとすれば、
百科事典の索引で探すことから始め、
宗教・神話関係の事典へと進み、
年中行事の本や、そのものズバリの本、
写真が多い本、といった具合に
調べを進めていく手順が紹介されているので、
図書館で調べものをするコツを
学んでいく練習にもなるのでは。
最初は司書の方に聞いていても、回を重ねるうちに
自分自身で調べるアンテナが回り出す、
それが大事なスキルになりますよね。

他に、仮装や飾り付けなどの
ジャンルの本も紹介されています。

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さて、こちらは
レファレンス協同データベースです。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/index.html

これは、国立国会図書館が全国の図書館などと構築している、
調べもののためのデータベースです。
「ハロウィンについて詳しく載っている資料はあるか」という問いに
答えた香川県立図書館のレファレンス事例を検索してみました。

http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000002755

質問は自分で直接、図書館のレファレンス係へメールフォームなどで
問い合わせてもいいですが、
すでに事例が出ている場合もあるので
検索してみては。

でもやっぱり、本当に調べものをしたいと
思ったら、一日ゆったり時間をとって、
図書館その場所へ行って、
関連している本から、一見、関連していなさそうな
本まで、あれやこれやと糸をたぐっていく方が、
断然面白いですよね。
調べたかった問題以外に、おまけの
興味深い情報が手に入るのも、図書館の醍醐味。

おっと、図書館でハロの仮装は、ほどほどに。

2015
10.27

ハロウィーンについては
昨日ご紹介したハロウィーンの決定版!ともいうべき、
『ハロウィーンの文化誌』をはじめ、多々本を探し読んできました。

そんな中、思いもよらぬ新発見が!
それが、
『シリーズ世界のお祭り7 ハロウィン』
子供向きに書かれた本であり、さらに内容も丁寧なので、
子供から大人まで、ハロウィーンにてついて詳しく知ることができます。
街の図書館にあった本です。

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著者:ロビン・メイ
訳者:バーグランド・薫
同朋社1989

目次より
ようこそ、ハロウィンへ
昔むかしのことです
魔女、呪文、そして占い
いたずら天国
北アメリカのハロウィン
ハロウィンのゲーム
さよなら、ハロウィン

ハロウィンへの誘い~バーグランド・薫(訳者)

古い本なので、入手は難しいと思いますが、
是非、地元の図書館をのぞいてみて下さい。
きっと、ひっそりと、あなたに借り出されるのを待っていると思います。

2015
10.26

昨年、2014年の夏の終わりに出版されたこの本に、
私たち魔女はキンドレッド・スピリッツを
感じたものでした。
著者のリサ・モートンはアメリカ人で、
ハロウィーン研究の世界的第一人者と目される
ノンフィクション・ライターです。
昨年はごく軽い紹介の仕方でしたが、
今年ふたたびここに、あくまで軽くですが
紹介したいと思います。

15hallo.lisamorton.
(本の背景にしているのは、全国紙に載った
某食品メーカーのハロウィーン広告です)

ハロウィーンの流行を追うだけでなく、
世界的な歴史や、
ハロウィーンが登場するエンターテインメントの紹介など、
いかに伝播し、どう変化していったかもわかります。

そしてごく少ないページですが、日本でハロウィーン・パレードが
1983年の表参道でのパレードをきっかけに
全国に年々浸透していっている、とも書かれています。

さて、本書のエンディングを引用しましょう。

”この祝典では、ぎょっとさせるようなアイディアと
イメージをいたずらっぽく利用するところに、
国家も時代も超越する魅力があるようだが、
そうすることこそが人間には――たとえ冬が近づいてきていても――
死と闇を嘲(あざけ)り変容させたいという普遍的な
欲求があることを物語っている。”

15hallo-bat.stamp
…ほら、こんな切手が届いたら、
もう黒い翼がないとは言わせない(誰に)!

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『ハロウィーンの文化誌』著者/リサ・モートン 原書房2014

2015
10.24

15hallo.-ice

http://www.akagi.com/products/halloween_ice/halloween_ice.html

『ガリガリ君』シリーズの赤城乳業による
ハロウィーンアイス、
その名も『かぼちゃの秘宝』。
大きく出ました。

ご心配なく、いたずら心のない優しい味の
アイスに仕上がっています。
底にはカボチャ餡が入っていて、
ちょっぴり和菓子テイスト。
パッケージも、つい手にとって
買ってしまうかわいらしさ。

アイスの入っている部分の
プラスチックが、かぼちゃの型に
なっているので、これで何か
おいしいものがつくれそうです。

たとえば、
『ウツボの煮こごりカボチャ入り』
なんて、いかがでしょう。
ウツボ、食べ方次第でおいしいんですよ。

ちなみに、赤城乳業のキャッチフレーズは
”あそびましょ。”
ハロってます。