10.31
ハロウィーンを楽しもう!
貴女は──かの畏るべき巨大な怪物、
今なお人知れず深い海に潜む物共を
ご覧になった事があるでしょうか
(今年は少し違うな‥‥)。
ある筈はない。
太古よりあまたたびその脅威を語られながら
ただ伝説としてのみ存在した異形の生物の姿など。
それは常に海に生き海と共に有る一握りの者のみが
垣間みる事のできる──
な──なんという事だ。
旧き航海史や博物誌、多くの物語に記され
幼き私の憧れとなった大王が。
暗黒の淵より忍び寄りひらめく触手、
人工の光を浴び全身から放つ金属光沢、
巨大海洋生物ダイオウイカ──
よもやその生ける姿がこの目で見られる日が来ようとは。
年も開けて間もない1月13日放映の
NHKスペシャル『深海の超巨大イカ』、
これまで生きて動く姿をほとんど目にする事が出来なかった
謎多きダイオウイカを見事に映像に捕らえ、大評判となりました。
漆黒の海を背景に、生物最大と言われる目玉が
「あれも喰えるのかな?」とでも言いたげに
小さな硝子玉のような潜航艇の中の人物
(ミスカ‥‥じゃなかった、国立博物館の窪寺博士)にむけられます。
‥‥喰われても博士は本望でしょう。
と、いう訳で2013年度モンスター大賞は
ついにヴェールを脱いだ伝説の怪物・ダイオウイカです!
(ナルシア)
ナンシイ・ブラケットは、その間ひとりはなれてすわり、
じっと考えこんでいた。
ロジャがコーヒー茶碗をはこんでくれれば受けとり、
ティティが袋をさしだせば、そこからあつ切りの
糖みつをとったが、ちょっとの間、そうしたものが
目にもはいらないようだった。やっとナンシイが口をきった。
「ほんとうは、ジョリ・ロジャ、つまり海賊旗と、
死と栄光と、八銀貨(ピース・オブ・エイト)十万枚のために
乾杯するのよ。でも、あなたたちは海賊じゃないから、
みんながそのために乾杯するってわけにはいかないわね。
これは、わたしたちの敵をのろって乾杯すべきだわ。
わたしたちの敵……」
「オウムをかってる海賊ね。」と、ティティがいった。
『ツバメ号とアマゾン号』より(アーサー・ランサム著/岩波書店)
2013年10月28日(月)
新聞記事によると、今年のハロウィーン市場は
1,000億円を超える見通しで
1,300億円規模とされるバレンタインデーに迫る勢いだそう。
確かに、身近な量販店でも
このごろは、ハロウィーンバージョンの
こなれた商品が増えています。
秋のイベントといえばお月見だったけど、
けっこう自然条件に左右されるし、
お団子ばっかりじゃつまらないし?
今年のハロウィーンは
親子コスプレも流行しているなど、
単にお菓子が売れるだけでなく、
パーティーを開くきっかけにもなるし、
バレンタインよりも参加人数が多くなるから
来年あたり、追い抜く可能性も大。
え?クリスマスを抜く勝算ですって?
さあ…それは。
しがないカボチャの口からは語れませんがね。
2013年10月26日(土)