2011
10.22

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10月の森を歩けば、

あちらこちらに落ちている、ドングリの実。

いや、実だけじゃなくて、実と葉っぱのついた枝先。

これは風のしわざじゃありません。

鳥がやったのでもありません。

ハイイロチョッキリという、

小さな虫のしたことです。

コナラやクヌギのドングリに

卵を産むのです。

ドングリの帽子のところをよく見ると、

小さな穴が、正確には穴の痕が

見えるでしょう。

チョッキリはここに卵を産んで、

そして、蓋をして、枝ごと地面に

切り落としてしまいます。

そう、チョッキリチョッキリ、チョッキリと。

まだ青いドングリの実は、ちょっと苦そう。

チョッキリはゾウムシの仲間で、

細長くとがった口先をしています。

まあ、それにしても

この森は、あちらにも、こちらにも…