2014
10.27
10.27
ある秋の初めの日、シィアルが興奮して
報告してきました。
ハロウィーンにぴったりな風景に
出くわしたのだと。
それは通りがかった道路の工事現場に
あったというのです。
工事途中の道路で、ライン境界代わりに置かれている
コーンがありますね。あれも最近は動物や
小動物などのキャラクター化しています。
シィアルによると、その現場では
延々とうさぎが並んでいるのに、
一カ所だけ、「たぬきが
まぎれ込んでいる」と言うのです。
仮に千羽のうさぎがいるなら、
その途中に一匹だけの、正確には2匹で
1対なので、2匹のたぬきが、いるのだと。
行ってみました、工事が終わらないうちに
撮影しておかなければと。
延々と続くコーンの列に沿って
車で何度も往復して撮影したものの、
逆光でうまく撮れたとは言えず、
不本意な結果に終わりましたが。
しかも、シィアルがうさぎと思っていたのは
レッサーパンダだったのですが。
たぬきは、確かに、たぬきでした。
目の周りは黒く、妙なおどけ顔をして。
誰のしわざなのでしょうか?
もしも人間のしわざなのだとしたら、
たぬきコーンをまぎれ込ませたのは、よほど
ユーモアと勇気のある人でしょう。
そして、ハロウィーン精神のある人。
何くわぬ顔をして、延々とつづく同じ顔の
レッサーパンダの列に、おどけた顔の
たぬきを、置いた人です。
(マーズ)