2014
10.26

14hallo-mooncookie

1950年代のほとんどを費やして、
イギリスの子どもたちが慣れ親しんでいた遊びや行事、
そしてその時に歌われる歌や言葉を調査した本です。
『子供の四季-イギリスの祭りと行事』本書の
調査対象の中心は70校の小中学校で、教員と15000人もの児童生徒
だったそうです。

本書に収められているのは、原書の”The Lore and Language of Schoolchildren”
から、第12章の”Children’s Calendar”、しかも大人が演出したものは
含まれず、あくまでも子供たちの間で自然に受け継がれてきたもの
ばかりだと、解説に書かれています。

この本のなかに、10月31日のハロウィーンが登場します。
14歳の少女による
カブのランタンの図と作る手順も書かれています。
日本の丸いカブでなく、ちょっととんがったカブなんですね。

ただし、解説以外はすべて英文なので、
細かいところは辞書を引き引きでないと
修業の足りぬ魔女にはわかりません。

Hallowe’en the nicht o’teen,
Three witches on the green,
Ane black an ane green,
And ane crying ‘Hallowe’en’.

Airdrie

こうやって魔法の呪文めいたライムを
勝手に口ずさみながら、10月の宵を過ごすのも
豊かな時間なのだなぁと思いながら。

別売りのカセットテープもあるそうですよ。

『子供の四季-イギリスの祭りと行事』著者:イオナ・オウピィ&ペーター・オウピィ夫妻
出版元:鶴見書店1978 ※テキストは英文です