2015
10.26
10.26
昨年、2014年の夏の終わりに出版されたこの本に、
私たち魔女はキンドレッド・スピリッツを
感じたものでした。
著者のリサ・モートンはアメリカ人で、
ハロウィーン研究の世界的第一人者と目される
ノンフィクション・ライターです。
昨年はごく軽い紹介の仕方でしたが、
今年ふたたびここに、あくまで軽くですが
紹介したいと思います。
(本の背景にしているのは、全国紙に載った
某食品メーカーのハロウィーン広告です)
ハロウィーンの流行を追うだけでなく、
世界的な歴史や、
ハロウィーンが登場するエンターテインメントの紹介など、
いかに伝播し、どう変化していったかもわかります。
そしてごく少ないページですが、日本でハロウィーン・パレードが
1983年の表参道でのパレードをきっかけに
全国に年々浸透していっている、とも書かれています。
さて、本書のエンディングを引用しましょう。
”この祝典では、ぎょっとさせるようなアイディアと
イメージをいたずらっぽく利用するところに、
国家も時代も超越する魅力があるようだが、
そうすることこそが人間には――たとえ冬が近づいてきていても――
死と闇を嘲(あざけ)り変容させたいという普遍的な
欲求があることを物語っている。”
…ほら、こんな切手が届いたら、
もう黒い翼がないとは言わせない(誰に)!
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『ハロウィーンの文化誌』著者/リサ・モートン 原書房2014