2019
10.07

ゆで卵の中央に口を切ってハムの舌を刺し、黒い目を2つ添えたら
――そんなゴースト・エッグでハロウィーンを楽しんでいる方も
いらっしゃることでしょう。

『妖怪草紙―くずし字入門』には
数ある妖怪に混じって、
目が付いた、可愛い卵のお化けが登場します。
ここにはコピペできませんが、
絵が可愛らしいので、ゆで卵で再現してみたいなあ。
八眉の困った顔の「卵(う)」には、鳥のような足が2本。

そもそもこの本は、妖怪草紙をお手本にして、
古文書のくずし字をコワ楽しく読んでみましょう、というもの。

どうです、これなら読解力が付いていくでしょう?

著者のアダム・カバットさんはアメリカ人で、
日本の大学に籍を置き、日本文学や妖怪を研究されています。

おや、おたくの冷蔵庫の卵、まだ化けてません?

そうそう、きれいにむけるゆで卵を作るなら、
新しい卵ではなく、ちょっと「卵」に化けそうな
1週間ぐらい経ったのが向いています。
卵がもともと持っているガスが、
徐々に抜けていくからだそうです。

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『妖怪草紙―くずし字入門』 (シリーズ日本人の手習い)
著者アダム・カバット/柏書房2001