2004
10.23

ひさしぶりにネットで訪ねてみると、
「赤毛のアン」の島、プリンス・エドワード島に、
お化け屋敷のアトラクションがありました。
(くわしくはオフィシャルサイトを検索してください)

「赤毛のアン」の舞台となったため、
アンズ・ランドという愛称で呼ばれるエリアにある中核都市、
ケンジントンの市中にあります。
その名も「Haunted Mansion」、
開催は、2004年10月22-31日まで。
古い石づくりの建物に混じって、お化け屋敷が
あるのでしょうか。足のない方々のところへ、
この足で訪ねてみたいものです。

そういえば、偶然ですが、アンの空想から生まれた
「お化けの森」は、「Haunted Wood」なんですね。
その恐ろしさは、読者をも巻き込み、伝染させられました。

ところで、L・M・モンゴメリの作品には、ハロウィーンが登場しません。
(少なくてもエピソードとしては見あたりません)
島に移住してきたご先祖がスコットランド系だったとはいっても、
当時、カナダの東端にあるプリンスエドワード島では、
ハロウィーンを祝う風習がなかったのでしょう。
ドルイドの影響が濃いハロウィーン祭りは、キリスト教の信仰厚い
人々の間では、重視されていなかったのかも。

むしろ、魔女やゴーストがうろうろする万聖節のイブは、
素朴で堅実な信者たちのコミュニティーでは、
異端だったのかもしれません。

もし、モンゴメリがハロウィーンを祝う習慣に生まれていたら、
きっと、ことのほか気に入ったと思うのですが。
(マーズ)
2004年10月23日(土)

『赤毛のアン』
著者:ルーシー・モード・モンゴメリ
訳者:村岡花子
出版社:新潮文庫