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Archive for 2月, 2011

2月
22

梅とミツバチ

ずいぶん日記を休んでいた。
なれない市民活動に時間と手を費やしているが、
結果はどうなることか。今まで、いかに部外者だったことか。
庭の白梅が、数週間にわたって咲いている。
どこから来るのかわからないが、日本ミツバチも群れている。
木の下はこのところずっと、小さな無数の羽がうなる音で震動している。
ミツバチだけでなく、ハチもどきもいれば、他の虫も織り混じり。
先日、天満宮の紅梅を嗅いだら、白梅とは非なる香りがした。
家の紅梅はもうずいぶん前に枯れてしまったが、
それとも異なる、玄人さんっぽい香りだった。
多くの人に愛でられる梅だからかもしれない。
しかし、野のミツバチたちにとって、春先の花がない時期、
うちの白梅は貴重なのだろう。
こんなに彼らが活動的なのは、南国だから。
ただし、昼間はあたたかくても、夕方近くなって日陰に
降り立ったハチは、それだけでこごえてしまって、
絶対的な女王である母蜂と仲間のいる巣へ
帰り着けなくなることも多いらしい。命がけの飛行なのだ。
そしてもうどこかの木のうろに、白梅のハチミツが
貯め込まれているにちがいない。人知れず。
誰ひとり、今年の白梅が転じたその富貴を嗅ぐことは叶わぬだろう。