Archive

Archive for 12月, 2014

12月
19

雪のかなた

昨日、5時半に起きると高速道路は動いていた。晴れた透明な空に、残月。

念のため、予定より早めに家を出て隣県の山奥へ。

やっとヘッドライトが消えるころ差しかかった

県境の山々は、雪のなかだった。

大丈夫、大丈夫、積もってはいないから。

言い聞かせながら、スピードをゆるめて山々の

トンネルを、いくつもいくつもくぐって。

現地での仕事を終えて、日暮れの前に明るい空の下へ戻る。

雪の山脈を越えて南へ行きたいと願う鳥のような

気持ちで、舞い戻る。

12月
05

ここから始まった世の中

イルミネーションがまたたいている。

ご近所の保育園跡地で、ご近所の女性たち有志が

毎年セッティングしてくれている輝き。

いつもはこわがって近くに行けないアビィが

今夜はやっと、足が進み

一緒に見てくることができた。

めずらしく一緒に走ったりもした。

ゆっくりと明滅する青い光が特に好き。

この保育園の門をあんなにくぐった季節があったのだ。

あのころ、ものを食べるということがひどく苦手だった。

世の中に対応するには、時間がかかった。

いまもって、右と左が即座にわからないのは

あのころと大して変わりないけれど。