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Archive for 8月, 2016

8月
12

見本までに1年半。

昨年の3月に依頼され、いわゆる仕事ではない

形で引き受けた、本づくり。

自分で編集して作る依頼本としては、2冊目になる。

知人のグループの探検記録11回分を、

編集して一冊にまとめるというもの。

印刷ではなく出力で、私がワードでページも作る。

テキストの入力は、本人たちにしてもらった。

写真のスキャンは私。

400ページ余りになって心配していたが、

一昨日、やっと見本ができあがった。

ちゃんと本の形をしている。

簡易な作り方ではあるけど、本になった。

懸案だった表紙カバーの出力も解決した。

あと、もうひと息だ。

なんといっても、最終校正が終わってから

ファイルをつないで仕上げる作業が

2カ月というもの、まったくできなかったので

どんなにか待たせてしまったことと思う。

いつもの仕事の範囲を超えているので、

わからないことも次々に出てきて、

でも何とかかんとか、人の力も借りながら

クリアしてきたのだった。

大団円まで、あと少し。

 

8月
05

夏の山の。

この夏は、仕事でたびたび早朝の山へと赴いた。

夜明け前からのこともあった。

その清涼な時間に、清涼な山の畑で

シシトウを作っている農家のもとへ。

ビニールハウスではない、露地の畑。

やはり、露地は良い。

そういう仕事をしている人特有の、工夫した道具も良い。

真っ暗な中で、ヘッドランプをつけて収穫をするうちに

夜が明けてくる。

澄んだ一日のはじまり。

 

また別の朝には、お山の上のスイカ畑へと赴いた。

なんという風景だったろう。

本当は乗ってはいけない軽トラックの荷台へ

皆で乗せてもらい、狭い道を、ゆっくりと走るジェットコースターの

ように上がっていった。

山のてっぺんが、スイカ畑になっている。

露地のスイカの姿を久しぶりに見た。

一見わからない葉っぱの影に、大きなスイカが

ちゃんと育っている。

ほかのスイカが終わる頃に、里へ出てくる。

引き合いが多く、すぐ売り切れてしまう。

山の上で切り分けて食べさせてもらったスイカの味。

しっかりとした甘さ。食感。まだ夜露でひんやりしている。

平場のビニールハウスで作る芸術的なまでの

甘いスイカもすばらしいけれど、

お山のスイカには、山の暮らしそのものが

宿っている。しっかりと。