Archive

Archive for 7月, 2012

7月
30

めもっくろーるてーぷ

一昨年だったか、A4のクリアファイルの表にタイトルを
貼ったりはがしたりしたくて、あるいは雑誌のページなどに
フセンよりも確かで紙を傷めない印をつけたくて、
糊がソフトなシールを探していた。
訪ねた大きな店では思ったものが見つけられず、
とりあえずの希望に近い厚紙のフセンを買って対応していたが、
今日、そのイライラ感が解消された。
メモックロールテープ、ヤマト糊の会社が出していた。
それも、何年も前に。
出会ったのは学生時代から知っている近場の文房具店。
色も幅も多彩に展開されていて、とりあえず3色セットで
カッターにセットされてるのを買ってきた。
「うまく言えないけど、こういうものがほしい」
そう願ったものを、誰かが、形にしてくれる。
説明しづらかったイメージが、
一気に形をとって、目の前にあらわれた。

7月
29

無垢なるもの

山のカフェで、そこの一番あたらしい家族である赤ちゃんを見た。
まあなんと、かわいらしい女の子で、
この子を育てるためなら極悪非道にもなれるだろうというぐらい
無垢で美しい子であった。
つづいて、久しぶりに山を越えてもう一軒のカフェへ顔出し。
ここにもまた、一番あたらしい家族である子犬がいた。
まあなんと、かわいらしい賢い子で。
とってもくすぐられるけれど、どんなに頼まれても
いまはこれ以上生きものを育てられないし、そんなこと頼まれても
いないのだけど、
無垢であることは等しいのであった。
捨て犬だったという母親は、どうしても見ず知らずの人間に
触れようとはしないのだったが。

7月
23

遊びは世界を救う。

6月から、このことを書こうと思いながら、例によって時は逸れた矢のごとし。
「猫88」というキャットフードのことである。
ねこぱっぱ、と読む。
今のところ3種類出ていて、私は大きい量販店では見たことがないが、
コンビニで入手した。
しゃけ、かしわ、牛肉の3つ。
何がすごいかというと、遊びごころ。
レトルトのパッケージには、ありがちな猫の写真やリアルイラストでなく、
脱力系の猫ちゃんが描かれている。
かしわの場合、葉っぱをくわえた(ぱっぱ、だから?)猫が、ぐだっと
横になっていて、立てたしっぽの先に、小鳥が一羽。
しゃけの場合は、やる気なさそうな猫が、釣り糸を垂らしている。
サブコピーは「~君が飽きるまで~」
そう。猫は飽きるのである。だから、これは100%商品説明として正しい。
どんなすごいフードだって、猫様が飽きてしまえば、猫またぎである。
表側の最下部には、
「猫∞無限大」
そう書かれている。もうダメ、手に取って裏を見る。
かしわの裏にはまず、
「肉食系の君に」とあり、説明書きが書かれているのだが、
細かい文字で書かれたその一文字一文字にいたるまで、
猫と飼い主へのシンパシィが満ちている。
いわく、
本商品は愛猫用です。愛猫以外には与えないでください。
お子様や愛猫の届かないところに保管してください。
…といった文言にくすぐられつつ、販売元を見れば。
「株式会社わんわん」
え?
ああ、大阪ね。なるほど。
とりあえず、この2種類を即買いし(うちでは猫に牛を食べさせるのは
おかしいだろうというので、魚・鳥サイズまでのフードしか与えてない)、
ホームページを探して見た。
ただ、発売元のサイトでは、この商品はマイナーなのか、
しょせん猫よりも犬が大事なのか、猫88に関する
目新しい商品情報も、特別な思い入れも、感じなかったのだが。
こういう遊びごころが、生きていく励みになるので、
お礼が言いたい。
肝心の中身は、チットもチャイコも普通に食べていたので、
またそのうちに買おうと思っている。
ちなみに、タウリンとビタミンE配合である。

7月
22

葉っぱの天ぷら。

1年近く会いたかったケルト人に、
行き止まりの山岳集落で会った後、
お昼ごはんを、帰り道の直販所で食べた。
シャキシャキとおいしい野菜の天ぷらがあると、聞いていたので。
天ぷらの定食はリーズナブルな値段で、
野菜ではなく、山菜でもなく、主に葉っぱ類だった。
しかもほとんどが、何の葉っぱだかわからない。
あるじに訊ねようかと思ったが、
面倒になってしまって、そのまま帰った。
見たことのあるような、ないようなものを
いろいろ食べるというのは、
少しだけ異次元へ入った感じに似ている。
入ったことは、ないのだろうけど。