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Archive for 4月, 2011

4月
24

みどりの騎士

子ども時代のなつかしくもあきらめていた本と再会することができた。
「みどりの騎士」と「きいろい小人」。
昨日、児童書コレクターのAさん宅を訪ねた時のこと。家中いたるところに
本がたくさんあるのだが、階段のところに積んであった全集に、
思いもよらないタイトルが見えたのだ。
それは、ポプラ社の「ラング世界童話全集」全15巻だった。
すべて函入りでそろっている。
ある強い縁によって、彼女の手もとに来たのはずいぶん前のことだという。
彼女にとってこのシリーズの内容そのものは大きな意味を
持たないそうだが、訪れる予定の知人が興味を持っていたはずだと、
書庫から出してきて、ちょうどそこにあったのだ。
私もたびたびおじゃまするものの、書庫には一度しか入ったことがなく、
この本たちの存在を尋ねたこともあったとは思うが、
出会うには至っていなかった。
全部貸してくれるという申し出をありがたく受けつつ、
表題の2冊を含め、4冊を借りてきた。
あまりにも長いこと探していて、県内の図書館にもなく、
ネットでも最近は検索すらしていなかった。
私がこれらに出会ったのは、小学校の図書室。普通の教室を改造した
小さな図書室には全巻そろっていたかどうか、今はわからない。
みおぼえのあるタイトルもあるのだが。。
見れば、昭和38年の発行であった。
大人になってからも、あの図書室にしのびこみたいと
何度願ったことか。もちろん、今はもう廃棄されたことだろう。
ネット時代になってから、偕成社版のソフトカバーで
復刻されたのだが、挿絵を含め、ずいぶん印象は違う。
そのうえ、アンソロジーの組み方が変えられていることが
改めてわかった。
「みどりの騎士」に収められた物語の一番最後には、
こんな風変わりなくだりがある。
「ただ、このまま、すきこのんでくらしているかくれ家で、
気のむくままにさせておいてくれれば、それでいいのだとへんじをしました。」
何度も読んだこの本たちに、私はどんな栄養をもらったことか。
時に涙ぐむような表現が随所に見られる。
翻訳者は、川端康成と野上彰。
(※この日記は本のページにもいずれ転載します)

4月
19

女性専用シート

県議会には女性専用シートを用意すべきである。
せめて、3割からで良いから。
選挙区の問題も、イデオロギーも飛び越えて。
そうすれば、もっと居心地の良い社会が
できるはずだというのは根拠がないだろうか。
そうは思わない。
男性ばかりで埋め尽くされた議場を見て、
ガラガラの傍聴席を見やる。
いったいどうして男たちは、こんな状態を
ほうっておけるのだろう?良心はとがめないのか?
政治に向いている女性だって、たくさんいるのだ。
2年もすれば、やがて慣れる。
5年もすれば、老練にすら、なれる。
政治家として。

4月
19

パーセンテージ

ふと気になって、都道府県の議会における、
議員の男女比を図書館で調べた。
もとい、司書さんに調べてもらった。
こういうデータは、男女共同参画関係の統計に
載っているとわかる。
先日の県議会選挙では、女性は増減なしだった。
でも、そもそも、なぜこれほど少ないのか?
という疑問と、なぜこれを放置しておくのか?
他ではどうなのか?
ちゃんと数字を把握したいということで、調べたのだ。
昨年から2度、県議会を傍聴した時に、
議員席を見おろして(そういう構造なのだ)、何だこれはと
あきれを通り越してしまったから。
データによれば、うちの県と同じ数の県は、けっこうたくさんあった。
たった1人の県すらあった。大分県。
さらに、0人の福井県。
渦中の福島県には、6人の女性議員がいた。
そのことは、大いなる希望だと思う。
被災者にがんばれとは言えないが、6人の女性議員には
がんばって欲しいと願う。