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Archive for 8月, 2012

8月
27

台所の転入生。

数年前に他界した祖母の家は、空き家になっている。
そこで生まれた母はなぜか独りで家に入れないので、月に2度ほどの
訪問は、私がお供をすることになった。
仏壇のご先祖に挨拶をして、最近は神棚も勝手にリ・デザイン。
さて、梅雨のころに台所を片づけていて目を付けていたものが。
7年にわたる長い入院期間を含めて、母は実家の台所にはほとんど一切の手を
加えず放置していたのだった。片づけようとすると頭が痛くなるもののようだ。
目を付けていたのは、厚いアルミ製の小さい「おたま」。というより「金じゃくし」かな?
うちに1本だけあった小さいおたま、先日ついに柄が折れてしまった。
それで、今日の訪問で、ついに持ち帰った。
母も、家の小さいおたまがなくなったので、反対しなかった。
改まった形見分けもほとんどしてないけれど、まさかこんなものを
もらい受けてくるとは、思いもしなかった。
祖母に手料理を食べさせてもらった記憶がなくて、
これでどんなものを作っていたのかも知らない。
うちの台所に来た転入生に、第二の(まさか第三ではないだろうから)
ロングライフが始まろうとしている。
そういえば、うちにも古い普通サイズのアルミのおたまがある。
これは軽く40年以上、ひょっとすれば50年もの。
同居していた父方の祖母が残した、ささいな道具であるが、
なぜか出番は減っても、捨てられていない。
これらを並べると、まるで
親子のようでもある。

8月
05

夏仔

軒先に今年2度目の雛が、5羽。
つばめは見分けがつかないので、親鳥が
去年の鳥かどうかもわからない。
今年の春仔は6羽いたけれど、
1羽落鳥して5羽巣立った。
もう明日にも、夏仔たちが飛びそうな。
夏仔というのは、春のに比べて
あまり鳴かないものなのだろうか。
それだけエサが充分にあるのだろうか。
夏仔たちは5羽すべてが生き延びた。