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Archive for 5月, 2011

5月
29

みじんこ。

小学校の理科で、みじんこという生き物を教えられた。
でも、本物を見たことがない。
どう考えても不思議な形なんだけど、田舎の水辺でも
みじんこに出会ったことはなかったし、
じゃあ水を拡大して見てみようというほどの理科好きでもなし。
不思議な親近感を抱いたまま、数十年がたっている。
今はビオトープのメダカなんかが食べるエサ用に
乾燥だか冷凍だかの、みじんこが売られているそうなので、
6月に作る予定の庭先ビオトープ(あるいは窓際ビオトープ)に
買ってみようと思っている。
もう、みじんこの生態については、ほとんど覚えていない。
それでもやはり、絵を見るとなつかしい。
肉眼で見える程度の大きさらしいので、せめて
虫メガネで見てみようと思う。
もし、ビオトープに生きたみじんこが入ってきたら、
それはそれでうれしい限り。
コンラート・ローレンツ博士の『ソロモンの指輪』で夢見た
アクアリウムが、庭先ビオトープで作れる時代である。
今度は失敗しませんように。
メダカと、エビも入れたい。
クロメダカは育てている人から分けてもらう予定。
自然界からは消えかかっているメダカが、
家庭でこうやって繁殖しているのは
地域の伝統野菜が家庭菜園で守られているのに似ている。

5月
17

好奇心あるいは油断

あれは何かしら。
これはいったい、どういう意味かしら。
運転中には、そういうことにとらわれてはいけない。
瞬間、とらわれたために、コツンと(あるいはガチャッと)
前の車にぶつけてしまった。
気を取られていたのは、石碑に刻んだ文字。
つい、顔を振り向けてしまったのだ。
怪我もなく、相手の車のわずかなキズで済んだけれど、
全面的に非があるため、こちらの保険を使って修理をすることとなった。
バンパー交換になるだろう。
このごろ、田舎へ行くと石碑を読んでいた。
たいていは道路やダムなどの改修記念碑で、それが意外にも
美文というか、功績を讃える文章がはなばなしく、
気宇壮大というべきスケールなのだった。
もちろん、運転しながらそんなところまでは読めない。
そもそも、美文調は裏面だし。
表にはただ、改修記念と彫ってあっただけ。
振り返る必要などないのだが、油断していた。
日々の好奇心がそのまま仕事になってしまうから、
おそらくこれからも、全面的には止められまい。
今は合意があれば現場へ行かなくても
警察署でこと足りることを知った。場合によりけりだが。
警察へ電話をしたら、まず、「事件ですか事故ですか」と
きかれるということも、わかった。事故処理の手順も。
しかし。
油断はいけない。目の前にあることに、できるかぎり集中して。



あれは 何かしら。