かつて法律を学んだことのある
シィアルに、きいてみた。
「憲法ってなに?」と。
すぐに返ってきた答えは
「国としての理念や、考え方。」
「それは、国のコンセプトみたいなもの?」
「まあ、そんなようなもの。」
という会話になった。
身にしみるように、そういう概念が
法律を学んだ人のなかには入っているのだろう。
この問いに、私はこれほど簡潔には
答えられない。
私が美術系出身だから、というのも
あるのかもしれないが、
法とは何かを深く学ばなかったという意味では、
他の学問分野でも似たりよったりだろう。
このごろ特に思う。
行政や政治家、そして図書館には
法学部出身者を、適度に配置すべきだと。
そうすることで、権力を見張ることにも
なるのだと。