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Archive for 2月, 2012

2月
25

たかたか山。

去年見た里神楽の歌の一節に、
四方ふさがりの たかたか山なり…
というのがあって、耳にのこっていた。
数日前にもそのことを考えていたせいか、
朝がたの夢に出てきた。
峠の手前の急な坂を、せいいっぱい踏み込んで登ると、
向こう側になだらかな草の斜面があった。
そこで道からひょいと降り、丸くなって寝ころんでみた。
遠くの山は春の色をしている。
お日さまが当たって、これも神楽の場所の近くで聞いた、
「日の地」というのはこういうのだろうと思う。
でもなんだか落ち着かなくて息苦しくなり、
早々にあたたかい草地を後にした。
これほど仕事に凝りかたまった経験は初めてであった。
あった、と過去形で言っているのは、
今しがた、とりあえずの一段落を迎えられたからである。
たかたか山の尾根を歩いているのだろうか。

2月
04

ちからかげん。

山はどのぐらい登っただろうか。
下も上も、見ないほうが前に進めるものなのだろう。
今年になって読んだ本は、資料以外には電子ブックの
『嵐が丘』だけかもしれない。それすらもわからないが。
今日で2日、こもっている。
家で仕事している日は、周囲に対して気が引ける。
外で仕事をしている日はそうでないのに、
いつまでたっても。ほんとうは近くに仕事場があるといいのだろう。
忙しさに気を取られ、1月は請求書を出し忘れた。
もちろん、他にもいろんなことを忘れている。
家族(犬たちと猫たち)のご飯だけは忘れないように。