2019
10.07

ゆで卵の中央に口を切ってハムの舌を刺し、黒い目を2つ添えたら
――そんなゴースト・エッグでハロウィーンを楽しんでいる方も
いらっしゃることでしょう。

『妖怪草紙―くずし字入門』には
数ある妖怪に混じって、
目が付いた、可愛い卵のお化けが登場します。
ここにはコピペできませんが、
絵が可愛らしいので、ゆで卵で再現してみたいなあ。
八眉の困った顔の「卵(う)」には、鳥のような足が2本。

そもそもこの本は、妖怪草紙をお手本にして、
古文書のくずし字をコワ楽しく読んでみましょう、というもの。

どうです、これなら読解力が付いていくでしょう?

著者のアダム・カバットさんはアメリカ人で、
日本の大学に籍を置き、日本文学や妖怪を研究されています。

おや、おたくの冷蔵庫の卵、まだ化けてません?

そうそう、きれいにむけるゆで卵を作るなら、
新しい卵ではなく、ちょっと「卵」に化けそうな
1週間ぐらい経ったのが向いています。
卵がもともと持っているガスが、
徐々に抜けていくからだそうです。

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『妖怪草紙―くずし字入門』 (シリーズ日本人の手習い)
著者アダム・カバット/柏書房2001

2019
10.06

香川県さぬき市の志度地区に、子どもたちが
お店を回ってお菓子をもらう風習が伝わっています。

節分の行事で、「鬼の豆をください」と言って
袋を手にした子どもたちがお店を訪ね歩きます。
そして、豆ではなくお菓子をもらい、
必ずお礼をきちんと言うのだそうです。
その礼節が、この和製ハロウィーンの肝らしいです。
保護者や先生らが子どもたちの様子を見守る姿も。

なんと、このお得な風習を考えついたのは、志度で生まれた
発明家の平賀源内先生だそうです。
友だちとお店を訪ねて、節分の厄払いで豆を撒いている店主に、
自分たちが鬼になるから、豆をくださいと頼んだのが始まりとか。
そこがびっくり。

いつから、鬼の豆が
お菓子になったのかも気になるところです。
あ、志度には源内先生の資料館もありますが、そんなことも
展示されているのでしょうか?

https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20190122-OYTNT50267/

2019
10.03

オレンジのカツラをかぶってカボチャ大王か
何かに仮装した鶴瓶が、でたらめなステップを踏みながら誘います。
「買わないという選択肢はないやろ~」

これはまさに、ハロってる新しいグッズを見つけた時の
私たちの心境そのもの。
いままでのオータムジャンボが、今年は「ハロウィンジャンボ」「ハロウィンジャンボミニ」と
名を変えているのを見ても、やはりその心境になります。

主催者がなぜ、このキャッチコピーを決めたのかは
知る由もありませんけれども、
ハロウィーナーとしては、これは正しい。
あからさまでありながら、ドンピシャの正統なのです。

長年集めてきた、ほとんどは二束三文のハログッズを、
まとめて展示する機会もそのうちにありそうな、なさそうな。

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抽選は10月30日。31日ではないところが、ミソか(晦日)。

2019
10.02

昨日の続きで、坪内稔典さんことネンテンさんの『季語集』(岩波新書2006)より、もう一題。

蝙蝠(こうもり)であります。

蝙蝠は夏の季語なんですね。秋ではないのです。

季語のエッセイから引用します。

 “「ひともしごろ」とは夕方の明かりをともす時刻である。今の時期、その時刻には蝙蝠がさかんに飛ぶ。夜の世界から来た感じで、蝙蝠はちょっと不気味だ。…略…
ひともしごろとは、昼間の人間の時間から、魑魅魍魎の支配する夜の時間へ移る境の時刻。そんな時刻に灯された灯は、不安な夜をすごす人間の心のよりどころだった。”

そう、このように、まさにハロウィーン的な書きぶりです。きっと蝙蝠は世界中で夏の終わりに飛んでいるのでしょうけど。ハロウィーンも本来は、夏の最後の日なのですから、ギリギリセーフ。

掲句は、

蝙蝠やひるも灯ともす楽屋口
          永井荷風

蝙蝠や天のゆふべのおほらかに
          山口誓子

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2019
10.01

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ
坪内稔典

といった、どこかハロウィーン的な言葉の遊びが楽しい
俳人・坪内稔典さんことネンテンさんの『季語集』(岩波新書2006)に、
「ハロウィーンと亥の子」と題した短い文章があります。引用します。

“…日本にも同様の行事がある。陰暦10月の最初の亥の日に行われる亥の子。やはり収穫感謝祭であり、一般的には亥の子もちをついて祝う。
 私の育った村では、子どもたちが石を縄でくくり、歌をうたいながらその縄を引いたりゆるめたりして家々の地面を打った。そして、蜜柑や菓子をもらった。もらいが多いと「ここの屋敷はよい屋敷……」と唱え、不満があるときは「ここの屋敷はボロ屋敷……」と叫んだものだ。”

プロフィールによると、育ったのは愛媛県の村のようです。
亥の子餅は玄猪餅(げんちょもち)ともいわれ、
中国から伝わった無病息災の風習です。
特に珍しい素材が入っているわけではないので、
普通にあんこをくるんだ白いお餅でもいいのかなと思います。
お店などではイノシシの子どものウリ坊風の筋を入れてかわいらしくしていたりしますが、
ハロウィーンと引っかけてキャラクター化は…おそらく、していないでしょう。

ともあれ、ハロウィーンは秋の季語になっていたのでした。

ネンテンさんが選んだ掲句は、こちら。

ハロウィーン百のかぼちゃが声あげて
屋部きよみ

2018
10.31

世の中、ハロウィーンならずとも、
お化けを探す皆さんがいらっしゃるんですね。

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これは、「ばけたん(BAKETAN)霊石」。
内部に黒オニキスが入っていて、何かを探知すると、
音もなく光る。。

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ブルーは、エンジェルかも?と書かれています。
危ないのは、レッド。

しかしいま、皆さんがこれを使うのは、
大地のモンスター、つまり地震を予測するという
都市伝説のような目的が多いようです。

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おや?グリーンに光りましたよ?
ああっ!緑の目が!

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ことしもハロウィーン通信に
おつきあいいただき、ありがとうございました。

ハロウィーン通信の魔女より

2018
10.30

この10月、150年ぶりに、
行方不明だった「神農さん」の神像が
大阪市の少彦名(すくなひこな)神社に戻ってきたそうです。

10月ということで、個人的に、
ハロウィーンの奇跡だなと思った次第。
神農さんの像が、ユニークな姿をしているせいかも。

新聞記事によると、行方不明になる前、
仏具店に修理に出したところ、明治維新の神仏分離に遭って
引き取れなくなったとか。

神農さんの像は、芦屋市の薬店に保管されていたのですが
ある薬品会社が社史を編纂中に、そのことを知って
所在が分かったということで、10月23日、芦屋の薬店から寄贈されました。
めでたし、めでたし。

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パンダも祈る10月なり。
いったいどんなご利益が?