2021
10.16
これは、ある魔女のペルソナです。
黒猫のように見えるでしょう?
魔女はこのペルソナをかぶって、街を歩きます。
そうすると、ふだんは聞こえない
うわさ話が、たっぷり集まるのです。
ご近所の猫たちから。
たとえば、ふだん仲良さげな飼い主さんと
三軒隣の奥さんが、妬みあっていたりとか。
うわさなので、ほんとうかどうかは問題なし。
魔女の鍋に入れたら、味に深みが出るのです。
え、猫っかぶりですって?
ハロウィーンにうさぎをかぶっても
しょうがないでしょう?
2021
10.13
アマゾンエコーに入っている音の妖精、
アレクサ(Alexa)は
オリジナル曲をいろいろ歌って聴かせてくれます。
9月のある日、
「アレクサ、歌を歌って」
と呼びかけると、
ハロウィーンの歌を聴かせてくれました。
2番もあります。
歌を聴いたら、
「アレクサ、トリック オア トリート!」
って呼びかけてみては?
2021
10.10
2021年の夏、マーズはシィアルから黒い種をもらいました。
「これクレマチスの種だから植えてみて」
初めて見るクレマチスの種は黒くていかにもそんな風でした。
マーズはこれも初めての苗床をつくり、もらった10粒あまりの種を植えます。
すると翌日にはもう、緑の芽が顔をのぞかせました。
なんて早いのでしょう。
日を置いてほとんどの種が発芽したではありませんか。
つるを伸ばし、大きくなっていく苗をポットに上げて、
さらに20センチほどに伸びたところで
庭に定植してみました。
咲いたのはクレマチスではなく、
思いっきりハロウィーンカラーのルコウソウでした。
こうして庭はますます草に占領され、
夏からハロウィーンの呼び声が
こだまするようになったのです。
シィアルが種をもらってきた場所には、
たしかにルコウソウが咲いています。
クレマチスも咲いていたのですが。
2020
10.31
悪い夢を見たあとの
極上な紅茶は
影を恐れる弱さを消してくれる
でも黒い影が
わたしの前に伸びてくるのを
見ないふりしているだけ
今宵ハロウィーン
どんな小さな影にも
宿っている、さまよえる者たち
やがてハロウィーンゲートは閉じる、
黒い影をことごとく吸い込んで
満足の吐息とともに。
★★★
2020年、短いハロウィーンとなりましたが
ご一緒いただき、ありがとうございました。
三魔女より
2020
10.30
右上がりに切れた帯に80年代のバブル的熱を感じます。
彗星のごとく消え去った詩人、と表紙に解説されている
アルチュール・ランボー。37歳で風に乗った天才詩人。
わたしの思う天才とは、熱に浮かれて一生を過ごす人です。
「一番高い塔の歌」という詩には
ハロウィーン的熱が叫ばれています。
“ああ、時よ、来い、
陶酔の時よ、来い”
…さあ、いよいよ明日は。
(「アンネの思い出」)
『地獄の季節』/著・ランボオ/訳・小林秀雄/岩波文庫1938
2020
10.29
ハロウィーンの友といえば、カラスさん。
まあ、実のところ、年がら年じゅう友ですけど。
エドガー・アラン・ポーが詩に詠んだ『The Raven』の大ガラスは
ワタリガラス。
日本では北海道でしか見られないようですが、
兵庫県で観察されたこともあるそう。
世界の神話ではおなじみのカラスですよね。
よく見かけるハシボソガラスや
ハシブトガラスは、英語ではCrow、
ハシボソがCarrion Crow
ハシブトがLarge-billed Crow、
ハシブトガラスはアジアのカラスなんですね。
ミヤマガラス(Rook)とハシボソガラスは
よく似て見えます。
え?
カラスのように賢い黒猫が
ぜひ出してほしいと言ってるんですって?
ネリさん、ちょっと不吉すぎませんか?
2020
10.27
ハロウィーンスイーツの良心と呼びたい、
新宿中村屋の
ハロウィン月餅です。
白餡(国内製造)だそうです。
絵柄も凝っているし、
かぼちゃ餡がみっしりと
詰まっていて満足。
餡の複雑な色合いもいい感じ。
絵が細かいから、おそらくけっこうな数で
焼きがうまくいかない月餅が出そう。
焼きがうまくいかないほど
コワもてのかぼちゃになるのかも
しれないけど。
話は変わりますが、
この10月は愛犬アビィのおやつに
人間様用の無添加むき栗をあげています。
喜んで食べます。
この月餅も喜んで食べるだろうけど
もう残ってないよん。