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5月
26

5月21日、朝。
フィルターが要らなかったことと、見る気なのにもかかわらず
フィルターを買わなかったことの関連は、
ただケチってしまっただけなのだろうか。
庭先で、雲の透き間を透かして見た、
数十秒間の、太陽の金のリング。
小鳥の声はその間も、
ちらほらと聞こえていた。
犬たちは朝食を待っていた。
この感じは曇り空にしても
きっと暗いのだろうなと思ったが、
この季節の曇りの朝を、それほど知らない。
金の輪が少しずつ元にもどろうとする時、
1点が大きなダイヤモンドのように
きらめいていた。
金環日蝕の瞬間に指輪を渡して
プロポーズした人がニュースにでていて、
あのダイヤモンドを思った。